管理薬剤師

管理薬剤師とは?

管理薬剤師とは、薬剤の管理、業務や従業員の管理・指導を行う薬剤師のことです。

薬事法により、医薬品の取り扱いや販売を行う薬局や店舗と、製薬会社などの製造を行う場所には、拠点ごとに一人、責任者を置くことが義務づけられています。

すなわち、薬剤師の仕事と管理職の仕事をこなす会社にとって重要な存在になります。

その分、高収入が期待できるため、管理薬剤師を目指している薬剤師も多く存在しています。

管理薬剤師になるには?

管理薬剤師になるために、特別な資格などは必要ありません。

一般的には、薬剤師として3年以上の実務経験が必要と言われており、職場で昇進して選ばれることが多いようです。

管理薬剤師には、医薬品に対する十分な経験と幅広い知識が必要とされ、さらに従業員の管理・監督・指導といったスキルも必要とされます。

名前のとおり職場を「管理」する存在です。

しかし、拠点ごとに一人必要ということは、裏を返せば一人しか管理薬剤師になることが出来ず、薬剤師の人数などによっては、十年近く勤めても管理薬剤師になれないケースも多くあります。

そのため、そのような職場では、管理薬剤師を目指し転職を希望する薬剤師も少なくありません。

ドラッグストアなどでは、薬剤師が一人しかいない場合は、必然的にその薬剤師が管理薬剤師になります。

気になる管理薬剤師の年収は?

薬剤師の年収が一般的に530万円前後と言われており、管理薬剤師になると手当として2~8万円/月支給され、年収は、一般的に600万円前後と言われています。

そして、勤務年数によっては700~800万円になる場合もあると言われています。

しかし、職場によっては管理薬剤師手当てが支給されないところもあるようです。

転職によって管理薬剤師を目指す時には、転職前に十分確認しておくことをお薦めします。

どんな人が管理薬剤師に向いているの?

従業員の管理をするため、管理能力とコミュニケーションスキルが求められ、リーダーシップを発揮できる人が向いています。

時には、経営者から経営についての意見を求められることもあります。

これまでの薬剤師の仕事に加えて、色々な業務をこなさなくてはなりません。

薬剤師以外の業務にも興味・関心をもつ向上心のある人が向いています。

そして、業務でのプレッシャーや悩みなどもあるため、ストレスと上手に向き合える、上手にストレス発散のできる人が向いています。

気になる管理薬剤師の労働環境は?

管理薬剤師の勤務時間は、一週間あたり40時間を確保するように定められています。

計算上は、週休二日で、一日8時間労働の五日勤務で条件を満たします。

調剤薬局の場合ですと、日曜日と平日一日で週休二日。

ドラッグストアなどでは、土日に休むことが難しいため、平日に二日の休日というのが一般的です。

しかし、調剤薬局、ドラッグストアとも、薬剤師不足で悩んでいる職場では、管理薬剤師がその穴埋めをすることが多く、

実際には週休二日が確保できていない、長時間勤務、残業時間超過などの問題が起きている厳しい労働環境の職場も存在するのが現状です。

製薬会社などであれば、土日が休日で、平日の9~17時などの定時勤務のところが多いため、生活環境などによっては、転職を考えるのもひとつの手だと思います。

管理薬剤師の悩みトップ3

(1)人間関係

 管理薬剤師と部下の薬剤師との関係で悩むこともありますし、部下の薬剤師同士でのもめごとに悩むことも多いようです。職種を問わず、この悩みは常に上位に入ってきます。

(2)管理業務にやりがいを感じられない

 薬剤師にあこがれて、薬剤師になり、その働きが評価されて管理薬剤師になる。好きな仕事で評価される、こんな嬉しいことはありません。しかし、いざ管理薬剤師になってみると、薬剤師以外の業務が多く、これまで薬剤師として働いていたころとのギャップに悩み、管理業務にやりがいを感じられないという人も多いようです。

(3)休日が十分にとれない

 薬剤師が不足している。急な欠員が出た。ついつい管理薬剤師だからという責任感で自分を犠牲にしている人も多く、休日は家事のことでいっぱいで、ストレス発散も出来ずに溜め込んでしまう。このような悩みは、とくに家庭を持つ女性の管理薬剤師に多いのではないでしょうか。
管理薬剤師という立場から相談相手もいなくて、一人で悩みを抱えている人が多いようですが、そのような時は経営者に相談してみてください。何か解決の糸口がみつかるかもしれません。

まとめ

収入面、仕事のやりがいなどから、管理薬剤師にあこがれる人が多い反面、管理薬剤師になることで悩みを抱えてる人も多いのが実情だと思います。

どうしても管理薬剤師になりたければ転職もひとつの手段です。

また管理薬剤師で悩んでいる人は、薬剤師に戻ることもひとつの手段です。とくに管理薬剤師で悩んでいれば、そのままでは職場に良い影響はありません。

悩みをひとりで抱え込まず、経営者に相談してみることで解決できる可能性があります。