「薬キャリ」登録者が急増中!? →

薬剤師のフィジカルアセスメント・医療行為はどこまで可能!?意義・講習・法律・厚労省基準・問題点について解説していきます。

薬剤師はどこまで医療行為に踏み込んでいいのでしょうか。「患者に触れてはいけない」と言われてきた薬剤師も、最近では「フィジカルアセスメントをできるようになるべき」という流れができつつあります。

しかしこのフィジカルアセスメントも、度を過ぎれば医療行為として見なされてしまう可能性があることも否定できません。薬剤師なら知っておきたいフィジカルアセスメントに関する法律や問題点、実践方法などをここではご説明していきます。

※本記事は、2019年1月12日現在でのスタンスであり、今後の法改正等により状況が大きく変わることもあり得ます。あらかじめご了承の上記事を読み進めていただけると幸いです。

薬剤師も注目すべき「フィジカルアセスメント」とは?

今後薬剤師にはフィジカルアセスメントのスキルが求められる
薬学部の授業でも取り上げられるようになってきた「フィジカルアセスメント」ですが、具体的にどのようなものを指すのかをまずはご説明していきます。

フィジカルアセスメントの意味

フィジカルアセスメントのフィジカルとは、“体”や“肉体”を意味する単語です。アセスメントは“評価”という意味を持ちます。つまりフィジカルアセスメントとは、体の状態を評価することです。問診・視診・触診・聴診・打診の5つによってフィジカルアセスメントをしていきます。

薬剤師が患者さんの体の状態を把握することで、副作用が起きていないかや処方されたお薬が適正に使用されているかなどを把握することが可能です。

薬剤師もフィジカルアセスメントができる時代に

薬剤師=調剤というイメージが強いですが、そうも言っていられない時代がすぐそこまで来ています。超高齢社会の日本の医療をどう支えていくのかが重要視されている今、薬剤師も少しずつ「できること」「やるべきこと」を広げていかなければなりません

もちろんフィジカルアセスメントも例外ではなく、患者さんをより細かく見れるようになることで薬剤師の能力や質を高め、臨床現場に活かせるようになることが期待されています。とはいえ実際にフィジカルアセスメントをしている薬剤師を見かけることはあまりないかもしれません。

どうでしょう、あなたの周りにフィジカルアセスメントをしている薬剤師はいますか?実は私が知っている薬剤師の中に、聴診器を使って患者さんの状態を見ている薬剤師が1人だけいます。

県内でも大きな病院に勤めているその薬剤師は、聴診器を使って心臓の音を聞くことで薬が効きすぎたり逆に効いていなかったりしないかをチェックしているのです。これは立派なフィジカルアセスメントですよね。

※スポンサードリンク※ マイナビ薬剤師

またフィジカルアセスメントのスキルをつけるために講習に参加している薬剤師も今まで何人か見かけました。じわじわとフィジカルアセスメントをできる時代が近づいてきています。

薬剤師は医療行為ができない

薬剤師が医療行為をするのは医師法違反
フィジカルアセスメントができる薬剤師が必要とされるのは紛れもない事実です。しかし薬剤師は、法律によっていわゆる医療行為ができないと定められています。フィジカルアセスメントをして法律違反をしてしまうことのないよう、医療行為のルールについて押さえておく必要があるでしょう。

「医業」や「医行為」は医師のみができる

薬剤師がやってはいけないこと、それは医業や医行為にあたるものです。

医業や医行為とは
〈医業〉
医行為を業として行うこと

〈医行為〉
人体に危害を及ぼすもの、危害を及ぼすおそれのある行為のこと

医業や医行為の決まりについては、医師法第17条に以下のように記載されています。

医師でなければ、医業をなしてはならない。
(参考:医師法)

つまり医業は医行為を業として行うことなので、医師以外の者が医行為をしてはいけないということです。

医行為に該当しないもの

どういったものが医行為に該当するのかよりも、何なら医行為に該当しないのかを覚えておいた方が早いでしょう。

「これなら医師でなくてもやっていいんだ」と覚えておくと便利ですよ。以下に紹介する行為は、厚生労働省により医行為ではないと発表されているものです。

  • 体温測定
  • 血圧測定
  • 動脈血酸素飽和度測定
  • 軽微な切り傷、擦り傷、やけど等の処置
  • 皮膚への軟膏の塗布
  • 皮膚への湿布の貼付
  • 点眼薬の点眼
  • 一包化された内服薬の内服
  • 肛門からの座薬の挿入
  • 鼻腔粘膜への薬剤噴霧
  • 坐薬挿入
  • 点鼻
  • 市販浣腸の挿入
  • 爪切り
  • 口腔ケア

ただし、それぞれの項目で医行為に該当しないための条件があります。詳しくは以下の画像から確認可能です。

画像)医師・看護師以外の者が行える医療的行為について
(参考:医師・看護師以外の者が行える医療的行為について )

ポイント!
最近では、在宅医療をしている薬剤師も多いですよね。在宅に行ったときに「どこまで薬剤師がしていいんだろう?」と疑問に思うことがあるかと思います。「背中に手が届かないから湿布を貼ってほしい」と頼まれることもありますよね。

厚生労働省の通知によれば条件を満たすことで、薬剤師でも湿布を貼ることが可能です。在宅医療をしている薬剤師は、何が医療行為に該当しないのかは押さえておいた方がよいでしょう。

医行為のうち相対的医行為は看護師でも可

医行為は医師しかしてはいけない!という考えは、実は半分正解で半分間違いです。医行為には絶対的医行為と相対的医行為の2種類があり、相対的医行為に該当するものなら医師でなくても行うことができます。

ポイント!
〈絶対的医行為〉
医師のみが行えるもの

〈相対的医行為〉
診療の補助として看護師も行えるもの

※スポンサードリンク※ 薬キャリ

看護師は医師の手となり足となり動いていく職種です。そのため薬剤師とは違い、特定の医行為でしたら看護師でも行えるのです。病院に行くと看護師が点滴や注射をしてくれることからも、看護師が患者さんに行える行為が多いことがわかります。

看護師の裁量に関しては保健師助産師看護師法に記載されています。

この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しく
はじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。

(参考:保健師助産師看護師法 第5条)

薬剤師ができるのは「調剤」のみ

一方で薬剤師がやってもいいとされているのは基本的に調剤のみです。看護師のように医師の手足の代わりに動けることは基本的にありません。

画像)医行為の分類
(参考:薬剤師の行う医療行為に関する医事法学的研究)

つまり薬剤師は、医行為に抵触することなくフィジカルアセスメントをするよう注意しなければならないのです。

薬剤師がフィジカルアセスメントをする意義

薬剤師がフィジカルアセスメントをする意義とは?
医師法に反するかもしれないリスクがあるのに、なぜ薬剤師がフィジカルアセスメントをすることが求められるようになってきたのでしょうか。それは薬剤師がもう一歩、医療へ踏み込んで活躍できることが求められるようになったからです。

まず薬学部が4年制から6年制に移行した理由を考えてみてください。医療チームの一員として活躍できる薬剤師を育成し、増えつつある薬剤師の業務に対応できるようにする、これが6年制への移行理由です。

ただお薬を患者さんに渡すだけでなく、投薬後の状態まで状態をチェックし治療に介入していく必要が出てきたわけですね。その介入方法としてフィジカルアセスメントが重要視されるようになりました。

ポイント!
将来的には薬剤師も採血できるようにとの声も挙がっています。他に血糖測定もできるようにしてほしいと言われる方も多いですね。薬局で採血や血糖値測定ができるようになればより細かな服薬指導が可能になります。

薬剤師がフィジカルアセスメントをするのは法的にOK?

うっかり医行為をしてしまったら法律違反です。そんな危険性のあるフィジカルアセスメントをそもそも薬剤師は行っていいのか?という疑問の声もあります。医行為はもちろんのこと医師法違反となりますが、医行為に該当しないフィジカルアセスメントを禁止する法律は今の所ありません

しかし禁止されていないからといって、薬剤師がフィジカルアセスメントをしていい理由になるかと言われたら、そうではないのが現状です。フィジカルアセスメントは違法でもないけど、認められているわけでもないという状況が続いています。

(参考:薬剤師の行う医療行為に関する医事法学的研究)

フィジカルアセスメントを学ぶメリット

フィジカルアセスメントを学ぶことで、間違いなく在宅医療活躍できる薬剤師になるでしょう。超高齢社会が進むに伴い在宅医療の必要性がますます高まると言われている今、残薬の調整だけでなく血圧や脈拍などの情報を集められる薬剤師の必要性が高まっていきます。

薬剤師としてもフィジカルアセスメントを学ぶことで、薬を投与した後のことまで観察していくことが可能です。より踏み入った医療の担い手として活躍できることが、1番のメリットでしょう。

薬剤師がフィジカルアセスメントをする際の問題点

唯一の問題点としては、行き過ぎたフィジカルアセスメントが医師法違反になってしまう可能性があるということです。患者さんに頼まれて良かれと思ってやったことが、実は医師法違反だったなんてことになりかねません。

フィジカルアセスメントを学びたいなら講習に参加しよう

フィジカルアセスメントを学ぶなら講習会の参加がオススメ
フィジカルアセスメントをテキストだけで学ぶのはまずムリですので、しっかり技能を身に付けたい方は講習に参加する必要があります。以下のサイトから実施されている講習を探すことが可能です。

上記以外にも、薬学部を持つ大学でフィジカルアセスメントの講習会を行っていることもあります。参加できそうな講習を探して参加してみましょう。

まとめ

これからの時代を生きるならフィジカルアセスメントのスキルを磨こう
フィジカルアセスメントは、これからの薬剤師に求められるスキルの1つであることは間違いありません。しかしフィジカルアセスメントの実施について定めている法律が今の所ありません。そのため医行為にあたらないように気をつけながら実施していく必要があります。

フィジカルアセスメントは薬剤師フィジカルアセスメント研究会や日本在宅薬学会、大学などで行われている講習で学ぶことが可能です。医師法に違反せず、より実践的なフィジカルアセスメントを身につけるためにも、講習に参加するのがもっとも賢明な手段でしょう。

【この記事を閉じる前に!】今登録すべき、オススメ転職サイトは!?

※クレーム報告が多い会社は、掲載から外すようにしています。

とはいえ、担当者さんとの相性がありますので、数社に登録することをおすすめします。

登録しないと損する3社
  ■総合人気ランキング
 1位 マイナビ薬剤師

公式サイトへ

 2位 薬キャリ

公式サイトへ

 3位 ファーマキャリア

公式サイトへ


まずはこの3社に登録すれば、情報量は十分です!


登録後は、自分の働き方や悩みを理解してくれて、必要な情報を与えてくれるエージェント・担当者を探しましょう^^

 

※無資格者の方はご登録いただけません。

▼転職に興味がある人がよく見ているページ