薬剤師は薬剤師らしいネイルや髪型、髪色じゃないといけない、そのようなイメージが強いですよね。「今の髪色で大丈夫かな?髪が傷むから染め直したくない」と心配されている方も多いでしょう。
本当は髪の毛も染めたいしネイルもしたい、もっとオシャレをしたい。でもどこまでしていいの?職場でも注意されない身だしなみを知りたい薬剤師のために、ここでは薬剤師でもOKな髪色や髪型、ネイルについて解説します。
この記事の目次
薬剤師のネイルや髪色、髪型は職場によって規則が違う
薬剤師でもOKなネイルや髪色、髪型はどのようなものでしょうか。
派手なものがダメというのはなんとなくわかりますが、「これって大丈夫かな?」という微妙なラインに悩むこともありますよね。実は職場によって規則が大きく違います。
髪色は明確な基準がない職場が多い?
実際のところ、周りを見ている限りではネイルや髪色などに具体的な決まりがない職場もあります。常識の範囲内でオシャレをしてくれと薬剤師自身に基準を委ねているような職場が多いです。
薬剤師として働いているということは、もういい大人ですし身だしなみに関しての常識も備わっています。そのためきっちりとした規則は作っていない職場もあるのです。 実際に私の周りの薬剤師に、身だしなみについてどういった規則があるのかを尋ねてみました。
するとほとんどの薬剤師は、身だしなみの規則は決まっていない、だけどみんな常識の範囲内でやっているよと言っていました。
髪型は清潔感が大事
髪色を注意される薬剤師はたまにいますが、髪型で注意を受けている薬剤師はあまり見たことがありません。男性であれば刈り込みを入れたりよっぽど奇抜な髪型にしたりしていなければ大丈夫でしょう。
女性は髪が肩につくようであれば、ヘアゴムでまとめてください。髪の毛を長いままにしていると業務上、邪魔になるのでほとんどの方は指導を受けるまでもなくまとめているかと思います。
ただし華美な装飾のついたアクセサリーをつけたり、匂いの強いヘアコロンをつけたりするのはNGです。
出勤、瞬時に髪色を指摘される職場もある
しかし中には、髪色やネイルにとても厳しい職場もあります。とくにチェーン展開しているような大手の職場だと、「この色より明るくしちゃだめ」と具体的に明るさが指定されていることも少なくありません。
実際にココカラファイン・マツモトキヨシでは細かく身だしなみに関して規則が決められています。私がいた職場では少しでも規則より明るい髪色にすると、次の休み明けまでには髪色を戻しておくようにと厳しく注意されました。
社員だけでなくアルバイトにも同様の規則を適用するため、中には好きな髪色に染められないことが嫌でバイトを辞めてしまった子もいました。
身だしなみの基本は清潔感!薬剤師のイメージを壊さないことが大事
薬剤師のイメージに合わない身だしなみをしていると、相手に不快感を与えてしまうので注意が必要です。
第一印象の55%は見た目で決まる
人の第一印象が何で決まるかご存知ですか?人の印象に関するものに、メラビアンの法則という有名な法則があります。これによると他人の第一印象は、以下のような割合で印象を与えると言われているのです。
- 視覚情報が55%
- 聴覚情報が38%
- 言語情報が7%
つまり人の印象は見た目によって55%も決まってしまうのです。薬剤師がネイルや髪色に気をつけなければいけないのも、相手に与える印象を悪くしないためだと言えます。また同時に、薬剤師のイメージを悪くしないためという意味もあるでしょう。
自分が買い物をするとき、接客をしてくれた方の髪色があまりに明るかったり、清潔感のないネイルだったらどう思いますか?
「この店員は身だしなみが整っていない」と思うと同時に、「ここのお店の店員は身だしなみが整っていない」「この職業の人は身だしなみが整っていない」と、職業全体に悪いイメージを持ってしまうことでしょう。
だから薬剤師も 相手に不快感を与えないようにする必要があるのです。
世間一般の薬剤師のイメージ
では世間一般に、多くの方は薬剤師にどのようなイメージ持っているのでしょうか。実は優しそう、明るそう、 といったイメージを持っている方が多いです。
「優しい」、「明るい」というイメージに対して、キンキンの髪色にもりもりの髪型、ゴテゴテのネイルが合わないことはいうまでもありません。
どこの職場でも通用する薬剤師の身だしなみ
では一体、どういった髪色や髪型ならどこの職場でも通用するのでしょうか。職場によって規則は異なるものの、ベースにあるのは「清潔感があって薬剤師のイメージを変えない身だしなみ」です。
どの職場でも通用する基本の身だしなみについて、男女それぞれご説明していきます。
【女性編】薬剤師の身だしなみ
おしゃれ好きの女性なら、ネイルや髪色など好きにアレンジしたいところですよね。
女性だからこそいろいろと手を加えたくなりますが、やり過ぎには注意。これから紹介する身だしなみを参考に、1度自分のネイルや髪色を見直してみてください。
ネイル
ネイルは基本的に薬剤師はしてはいけません。なぜなら剥がれたネイルが薬に混ざってしまう可能性があるからです。ネイルは意外と知らないうちに剥げてしまうものです。
調剤中にネイルの破片が混入し、患者さんの健康に影響を与えてしまう可能性もあります。そのため薬剤師がネイルをすることは推奨されていません。ただしOTC専門のドラッグストアではネイルがOKとされている職場もあります。
透明やピンクなどの薄付きの色だったら大丈夫だと定めている職場が多いです。
上の画像のように、自然なピンクだったり、ベージュ系の色だと指先もキレイに見えて悪目立ちしません。ネイルがOKな職場でもこれくらいにとどめておきましょう。
髪色
髪色に関しても職場によって違いますが、もちろん明るすぎる色は駄目です。髪色の目安として、日本ヘアカラー協会が基準を設けているヘアカラーリング・レベルスケールがよく使われるのでご紹介します。
これは髪色の明るさによってレベル分けがされているものです。
日本ヘアカラー協会によると接客サービス業の場合はレベル6~8がふさわしいとされています。職場の規則がわからない方はこちらを参考にするとよいでしょう。
髪型
髪の毛が長い方は結んでおくことが基本となります。髪の毛が肩につくぐらい長い場合は結ぶようにというのが常識です。髪の毛が薬剤に混入してしまう可能性もあるため、ある程度の長さがある方は結びましょう。
また香水に関しても周りにいる人の気分を害してしまう可能性がありますので、基本的には使わないようにします 。ピアスに関しては職場によって規則が大きく異なります。
着けること自体が禁止されている場合もあれば、直径何ミリまでならOKと大きさが定められていることがありますので、会社の規則にしたがって装着しましょう。
【男性編】薬剤師の身だしなみ
では次に男性薬剤師の身だしなみについてご紹介していきます。男性の場合は女性よりもシビアな面も多いので気をつけましょう。
ネイル
男性薬剤師はネイルをしないようにと禁止されていることが多いです。男性がネイルをすることが一般的でない=ネイルをしていると不快感を与えてしまうため、ネイルは避けます。
しかし人によっては爪が割れやすく、防止の意味でネイルをしている方もいるでしょう。このように何か特別な理由でネイルをしたい方は、職場の上司に相談して行うようにしてください。
参考:マットジェルネイル | 理容室TAKARABUNE YOU
このように、爪割れ防止のために男性でもネイルをすることがあります。事情がある場合は男性でもネイルが許されることがありますので相談しましょう。
髪色
女性の髪色と同様に、男性の場合でも日本ヘアカラー協会で定められているレベル6~8の明るさが推奨されています。髪の毛を染めたい方はこちらの色を参考にしましょう。
しかし髪の毛を染めている男性薬剤師を目にする機会はあまり、というかほぼありません。染める前に職場に確認しておいた方が安心です。
髪型
流行りのツーブロックにしたりパーマをかけたりと、髪型のアレンジをするのはいいの?周りを見た感じではツーブロックもパーマもしている薬剤師はいます。
薬局に勤めている薬剤師だけでなく、エリアマネージャーレベルの方でもツーブロックやパーマにしているので、このあたりの髪型は問題ないでしょう。
ただし男性薬剤師が気をつけたいのは前髪です。前髪だけは気を抜いてはいけません。前髪の長さは一般的に、眉毛にかからない長さがよいとされています。またサイドの部分は耳にかからない程度が基本です。
薬剤師がネイルや髪色を楽しみたいならどこで働くべき?
薬剤師の仕事も接客業の1つです。当然、これまでお話したようにネイルや髪色など身だしなみに気を付けなければいけないことが多くあります。しかしそれでもオシャレをしたいという方もいるでしょう。
一体どこの職場ならネイルや髪色を少しでも楽しむことができるのでしょうか。髪色に関しては、職場によって決まりが違うので何とも言えません。ただネイルをしたいなら、OTC 専門のドラッグストアしか道はないでしょう。
病院でも調剤薬局でもネイルを不可としているところが多いですが、OTC専門のドラッグストアならネイルをOKとしているところもあります。
と言ってもシンプルなネイルに限られますので薬剤師である以上、華美な身だしなみは避けなければなりません。
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まとめ
薬剤師でも男女問わずネイルや髪色、髪型をオシャレにしたい、自分の好きなようにしたいと思うことがあります。しかし薬剤師のイメージを壊さないためにも、清潔感を損なわないためにも相手に不快感を与えるような見た目は絶対にしてはいけません。
細かい規則に関しては職場ごとで異なりますので、どこまでしていいのか不安な方は職場にルールを確認してください。清潔感を意識して会社の規則に違反しないような身だしなみを心がけましょう。