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Amazonが薬剤師の採用求人中!気になる仕事内容・年収(基本給)は?実はブラックってホント?

Amazonが薬剤師の採用求人中!気になる仕事内容・年収(基本給)は?実はブラックってホント?

これまでは薬剤師というと、病院や薬局などの医療機関ではたらくことがほとんどでしたが、ここ最近になって活躍の場面はひろがりつつあります。

2016年から第一類医薬品や第二類医薬品のインターネット販売が解禁となり、これらの職場ではたらく薬剤師もみられるようになりました。

そんななか、2017年にインターネット通販大手のAmazon.co.jpが、医薬品のインターネット販売を開始したことで話題となりました

現在でも、薬剤師の採用求人がおこなわれており、多くの注目を集めています。

この記事では、気になるAmazonの薬剤師の仕事内容や年収について、みていきましょう。

医薬品のインターネット販売が解禁された経緯とは


意外に知られていませんが、現在では要指導医薬品を除くほとんどのOTC医薬品を、インターネットで購入できるようになっています。どのような経緯でインターネット販売が解禁されたのでしょうか。

医薬品のインターネット販売の見直し

以前は、医師の処方箋を介さずに購入することのできる医薬品は限られていましたが、セルフメディケーションの意識の高まりを背景に、さまざまな医薬品が販売されるようになりました。

2011年には、医療用のロキソニンと同一成分の「ロキソニンS」が発売され、話題を呼びました。当時はドラッグストアなどの実店舗において、薬剤師の説明を受けなくてはなりませんでしたが、2014年6月より医薬品の分類方法と販売方法が見直されました


参照:一般用医薬品のインターネット販売について|厚生労働省

これによって、インターネットにおける通信販売によって第一類医薬品や第二類医薬品を購入できるようになったのです。

Amazonを含む、多くのインターネットストアでも医薬品の取り扱いが開始

Amazonを含む、多くのインターネットストアでも医薬品の取り扱いが開始
一般用医薬品のインターネット販売が認められたことにより、さまざまなインターネットストアで医薬品の取り扱いが開始されました。

「マツモトキヨシ」や「ウエルシア」などのもともと医薬品を扱う業種はもちろんのこと、「イトーヨーカドー」「ヨドバシカメラ」などの大手ストアも参入しており、医薬品の購入における利便性はますます高まっています。

そんななか、2017年4月にAmazonでも第一類医薬品の取り扱いが開始され、大きな話題を呼びました

アマゾンファーマシーを利用すれば、約4,000種類にも及ぶ医薬品が家にいながら買えるのです。

参考:Amazon第一類医薬品

ネットショップの中でも、Amazonは愛用者がとくに多いことで知られています。もともと医薬品に特化したストアではないものの、Amazonの販売力は脅威といえるため、医薬品関連企業の多くが動向に注目しています。

Amazonの薬剤師の年収・勤務条件・仕事内容は?


Amazonの薬剤師の年収や勤務条件、仕事内容はどのようになっているのでしょうか。

Amazonの薬剤師の年収は600万円以上!

インターネット上に掲載されている募集要項によると、Amazonの薬剤師の月給は50万円以上と明記されています。

【給与情報】
月額基本給:500,000 円以上(年俸を12分割支給)
・月額基本給には、月70時間の時間外労働手当に相当する時間外労働手当、深夜勤務手当、法定休日勤務手当分(固定残業代)が含まれている。
・ただし70時間分を超える時間外労働手当、深夜勤務手当、法定休日勤務手当(固定残業代)についての割増賃金は追加で支給。
・月額基本給が 500,000 円の場合、固定残業代の額は 176,768 円であり、固定残業代を含まない本給の額は323,232 円である。
※能力、資格、経歴、経験等を考慮し、面接後に最終決定

年俸制であるため、賞与などは基本的には支給されないと考えられますが、年収にして600万円以上が期待できますね。これは薬剤師の中でも遜色のない年収といえるでしょう。

しかし月70時間の残業手当が基本給に含まれているという点については、注意が必要です。70時間というと、1日当たりおよそ3時間の時間外労働が見込まれます。現在の労働行政による過労死の認定ラインが80時間であることを考えると、かなり過酷な条件といえるでしょう。

注意
ここでの70時間は、あくまでも残業代が支給されない上限ということです。実際の労働時間をあらわしているものではないので、注意が必要です。

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基本条件や歓迎条件は?

Amazonので薬剤師としてはたらくための、基本条件や歓迎条件にはどのようなものがあるのでしょうか。

基本条件

  • Bachelor(学士)以上の学位、薬剤師免許
  • Customer(顧客)対応経験
  • 社内他部署との業務対応経験
  • 電話対応しながら、サイト内で調査や、記録をする程度のPCスキル
  • 1年以上のOTC医薬品の対人販売(患者、顧客対応)の経験
  • 3年以上の薬剤師としての業務経験

基本条件として、免許を保持していることはもちろんですが、一定の経験が求められることが特徴です。Amazonにはそもそも薬剤師の育成システムが存在しないため、即戦力が求められているのですね。

歓迎条件

  • ドラッグストア・コールセンターでの経験、部下の管理経験
  • 英語力(読み書き・会話)

歓迎条件としては、実際にOTC医薬品を取り扱うドラッグストアでの経験があることや、電話での応対が多くなることから、コールセンターの経験が求められています。さらに管理職として、まわりのスタッフと折衝していく能力も求められていますね。

またAmazonは外資系の企業ということもあり、英語の能力がある方は歓迎されるようです。顧客の対応というよりも、社内のやり取りや業務連絡において必要であると考えられます。

仕事内容にはどのようなものがある?

Amazonの薬剤師の仕事内容には、どのようなものがあるのでしょうか。こちらも、募集要項で示されているので、みていきましょう。

Amazonの社員として求められる「チームとしての職責」と、薬剤師として求められる「Pharmacistとしての職責」の2つの面から、仕事内容が公表されています。

チームとしての職責

  • Customer(顧客)への正しい情報提供と適正販売を行う。
  • Amazon.co.jp上の医薬品商品説明に責任を持つ。
  • 医薬品、医療機器等の出荷業務を確認する。
  • 物流センターにおける安全および衛生に関する助言および安全衛生活動を実施する。

こちらでは、顧客に対する情報提供を適切におこなうことや、適切に物流がおこなわれるように職責を果たすことが求められています。

Pharmacistとしての職責

  • 薬機法関連法規の遵守
  • 問い合わせが合ったお客様の症状により、お客様の求めている医薬品の服用可否の判断を行う。
  • 医薬品を適正に使用するための情報収集・服薬指導、情報提供を実施する。
  • 医薬品の購入者ごとに提供すべき情報の範囲を判断する。
  • 医薬品の購入者から、医薬品副作用の苦情や相談を受け付ける。
  • 一般用医薬品で対応できないと判断した場合、医療機関への受診を勧める。
  • コミュニケーションを通じ、副作用相談など、購入者のアフターケアを実施する。必要に応じてPMDAへの報告を実施する。

こちらでは、患者さんが医薬品を安心安全に使用できるように職責を果たすことが求められています。薬剤師としての基本的な業務をおこなうことができれば、とくに問題はないと考えられます。

営業時間や職場の様子は?


実際に働くうえで、営業時間や職場の様子はどのようになっているのでしょうか?

年中無休、シフト制で対応

店舗販売業の管理および運営に関する事項によると、現在では10名の薬剤師が勤務していることがわかります。

シフト表もしっかりと公表されており、複数名の体制で業務をおこなっていることが読み取れます。

勤務時間は、年中無休ではあるものの、9:00~18:00ということであり、比較的はたらきやすい体系であると考えられます。

業務の割合はどうなっている?

募集要項によると、Amazonの薬剤師の業務の割合は、下記のとおりです。

  • 40% 第一類医薬品適正販売の判断
  • 30% Customerとのコミュニケーション
  • 20% CSチームとのCustomer対応に関するコミュニケーション
  • 10% 他部署との医薬品ビジネスにおける薬機法遵守に関するコミュニケーション

こちらを見ると、第一類医薬品適正販売の判断とCustomerとのコミュニケーションが大部分を占めていることがわかります。インターネットで購入希望のあった患者さんの情報を確認して販売の可否を決定することや、患者さんからの問い合わせに回答することが業務の中心です。

またAmazonは、母体の大きな会社であるため、流通販売をおこなうためにはさまざまな部署との連携が必要不可欠となります。その他のスタッフとの連携も、重要な業務の一つです。

陳列棚はスカスカ

Amazonでは、「アマゾンファーマシー」という有形店舗を登録していますが、一般用医薬品、動物用医薬品に関する表示のなかにある店舗の写真を確認すると、実際の陳列棚はスカスカです。

医薬品のインターネット販売は「有形店舗が運営すること」が前提とされています。週に30時間以上を目安に運営することや容易に出入りできる構造であること、実際に陳列されている商品をネットショップで販売することなどが条件とされています。

よって、そのための法対策として形式上店舗を設置しているので、最低限の数量の医薬品しか取り揃えていないと考えられます。

注意
もちろん、実店舗での購入希望があれば対応はしてもらえるはずですが、積極的な販売はおこなわれておらず、物流センターを介したインターネット販売が中心となっていると考えられます。

Amazonの薬剤師としてはたらく方法

Amazonの薬剤師として働く方法

Amazonの求人は薬剤師転職サイトで検索しても残念ながらヒットしません。もともと大人数を募集しているものでもないため、求人が常に出ているとは限らないのも関係しているでしょう。

いつ募集を開始して、いつ終わるのかがわからないため、気になる方はAmazon.jobsでちょこちょこ求人を検索しておくのがおすすめです。

Amazon.jobs
参考:Amazon.jobs

Amazonは国際的に活動を広げている企業ですので、薬剤師を含めて89種もの職種があるそうです。

他職種の社員インタビューを参考にしてみよう

社員インタビューには Vendor Manager、 Corporate Counsel などの職種で働いている方にインタビューしたものが掲載されています。

Amazonでの仕事内容やエピソード、ワークライフバランスについて赤裸々に書かれていますので、Amazonのイメージを掴みたい方は読んでおくとよいでしょう。

大手ストアの薬剤師求人も見てみよう

最後にヨドバシカメラとイトーヨーカドーの求人をそれぞれ参考までにご紹介いたします。

ヨドバシカメラの求人


参考:マイナビ薬剤師

業務内容に“ヨドバシカメラのインターネットショッピングサイト「ヨドバシドットコム」にてご注文いただいた医薬品のピッキングや出荷準備”とありますね。

サイトで注文が入った商品のピッキングもするとは、なかなかおもしろそうな仕事内容です。

時給も3,000円からと待遇もかなりよく、1日4時間からはたらけるとのことで、かなりおもしろい求人ではないでしょうか。

イトーヨーカドーの求人


参考:マイナビ薬剤師

イトーヨーカドーの場合はこちらの求人のようにOTC専門の求人が出ていました。

年収360万円~とのことで、最初はあまり高くありませんが、正社員の平均実働時間が週に32時間となっているので、勤務時間が短いことが予測できますね。

まとめ

Amazon薬剤師は残業対応が気になるものの働きやすい環境

Amazonの薬剤師の給与条件やはたらき方について、みていきました。

70時間までの残業代や時間外手当が支給されないということには少々おどろきましたが、大手企業なので福利厚生は基本的に優れていると考えられます。

年中無休ではあるものの、シフトでうまく仕事を調節することができれば、はたらきやすい職場といえるでしょう。

調剤薬局や病院に比べると、転職の難易度は高いと考えられますが、転職エージェントを活用することで内定の確立を上げることができます

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