比較的いつでも転職しやすいのが薬剤師の特徴です。しかし時期によって転職のしやすさが違うことをご存知でしょうか。
転職時期を間違うと、思い通りの転職ができないことも。せっかくの転職、失敗なんてしたくないですよね。
ここではオススメの転職時期から薬剤師の転職理由まで、詳しくご説明していきます。
薬局薬剤師
この記事の目次
薬剤師が仕事を辞めたいと思う主な理由
- 同僚や経営者のパワハラ
- 人間関係の悪化
- 不遇な待遇
- 残業が多い
- 考え方や相性が合わない
また、調剤薬局だけに話を絞ると、少人数の職場が多いことからも考え方や性格の相性から仕事を辞めたいと思うことも多い印象があります。
どのような理由であれ、仕事を辞めたいと思い始めるのはストレスのサインでもあるので、過度なストレスの蓄積だけは注意をしておきたいところです。
薬剤師辛いあるある!職場ごとに特有のストレス・辞めたいと思う瞬間をまとめてみました。アナタの「ツラい」を、少しでも受け止めます…
人間関係って改善できるの?
人間関係を改善するためには、積極的なコミュニケーションから意見を言い合うしかありません。しかし、それをすることで火に油を注ぐこともあり得ることから、一般的には諦めることが多いですよね。
本当に人間関係はさまざまなケースがありますが、自分が努力しても改善できないのであればストレスが溜まり続けていきます。
そんな状況ではゆとりをもって薬剤師の仕事に専念することは難しいため、転職する方がメリットは大きいのではないかと思います。
薬剤師が転職を意識するタイミング
「転職しようかな…」とふと頭をよぎるのは、どういったタイミングが多いのでしょうか。
職場が合わないと感じたとき
就職や転職はガチャガチャと言われることがあるように、入ってみなければ詳細が見えてこない部分が多いです。そのため、いざ働き始めたら「こんなに残業が多いなんて聞いてない」「人間関係が悪くて疲れる」など思うことがあるでしょう。
このように職場の空気が自分に合わないと感じたときに転職を意識する方はとても多いと言われています。私が過去に転職をしたのも、今の職場で何年も働き続けるのはムリだなと感じたからです。
出産や育児が落ち着いたとき
女性の場合は出産を機に職場を退職することもあります。初期からつわりがツライ方ですと、産休や育休を取らずに辞めてしまうこともあるでしょう。
出産を終えてしばらく経ったころや、育児が落ち着いたタイミングで「そろそろ働かないと」と転職先を探し始めるケースは多いです。
詳しく薬剤師のパート・派遣の違いがすぐ分かる!それぞれのメリットは?レギュラー・スポット・紹介予定派遣
やりたいことが新しく見つかったとき
「ドラッグストアに就職したけど、やっぱり調剤もやりたい」
「内定が貰えなくて諦めていたけど、もう一度MRに挑戦したい」
このように働き始めてからやりたいことが変わった場合も、転職を強く意識します。働いてはじめて分かる「自分に合うこと・合わないこと」もあるので、こういった理由で転職される方は意外と少なくありません。
薬剤師は自分に合った時期を見つけて転職するのがポイント
職業によってはベストな退職時期があると言われることがありますが、薬剤師の場合はとくにありません。
なぜか?
薬剤師は年中を通して非常に多くの求人が出ているため、いつ退職しても転職先を見つけやすい現状があるからです。
転職業界では薬剤師は売り手市場になっており、需要はまだまだ落ちそうにありません。
気になる方は以下の記事も合わせて読んでみてくださいね。
しかし転職する時期によって、転職のしやすさや転職エージェントの待遇が変わってしまうことがわかっています。
いつ転職するのが薬剤師にとって、もっとも良いのでしょうか。
薬剤師にオススメな退職のタイミングは?
時期によって求人数や転職エージェントの忙しさが異なる薬剤師の転職。とはいえ基本的に年中いつでも転職に踏み切りやすいのが特徴です。
結局オススメな退職のタイミングは「求人を調べてから決める」のが理想。
つまり、どれだけ仕事を辞めたいという状況でも、すぐに退職してはいけないということです。
先に求人情報をリサーチしておくことで、1つでも多くの薬剤師求人を比較できる状況で転職活動を行えるようになるでしょう。
まずはこの3社に登録すれば、情報量は十分です!
登録後は、自分の働き方や悩みを理解してくれて、必要な情報を与えてくれるエージェント・担当者を探しましょう^^
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新人薬剤師でも転職して大丈夫?
「少なくとも転職は3年働いてから」という言葉をよく耳にします。この言葉を聞くと、まだ1年目や2年目の新人薬剤師は「転職するには早すぎるのかな?」と思ってしまいますよね。
早いか遅いかでいうと、たしかに早いほうであることは間違いないでしょう。しかし、1年目や2年目で転職している薬剤師は驚くほどたくさんいます。これは私の考えですが、合わない職場で何年も働くくらいなら、ささっと転職してしまったほうが知識も身につくし心の健康にも良いのではないでしょうか。
仕事は修行する場所ではありませんので、むりに3年続ける必要はないと思います。
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他職業のベストな退職時期
- 年始年末:心理的にも区切りを付けやすい
- 4月前:新年度に向けた転職ができる
- ボーナス後:ボーナスを受け取ってから退職する人がいるので求人が増えやすい
この時期は退職する人が多いので、12月~3月は求人が出やすい傾向があります。
また、ボーナスを受け取ってから仕事を辞める人も一定数はいるため、「8月」や「12月」あたりも求人が増えやすいという話は有名です。
他の時期は求人が見つからないの・・・?
ざっくりまとめると、下記のような傾向があります。
- 1月:年末区切りの退職者がいる
- 2月:新年度に向けて公募を出す企業が多い
- 3月:2月と同じ
- 4月(新年度):4月区切りの退職がいる
- 5月:4月と同じ
- 6月(ボーナス):4月と同じ
- 7月:ボーナス後の退職者がいる
- 8月:7月と同じ
- 9月:7月と同じ
- 10月:年末退職を埋めるための公募が増える
- 11月:10月と同じ
- 12月(ボーナス):7月や10月や1~4月と同じ
このようにどの時期も何かしらの理由を付けて退職時期としてオススメすることができるので、実際のところは「ベストな退職時期は職業やエリアによる」という答えになりがちです。
また、薬剤師も1年間を通して求人が溢れていますが、それでも職種や地域差があることは念頭においておくべき情報です。
転職の時期と同時に、転職の適齢期が知りたい方向けの記事もありますので、以下もぜひご覧ください。
薬剤師の転職時期はいつがベスト?
退職者が増える時期や求人数が増える時期など、1年を通して薬剤師の転職業界は常に動き続けています。
転職する目的や、どのような流れで転職活動を進めたいのかによって、オススメの転職時期は異なるものです。
オススメの転職時期を3つのパターンにわけて見ていきましょう。
【ボーナス後】より多くの薬剤師求人から比較できる
もっとも薬剤師の求人数が増えるのは1~3月です。年末のボーナスを貰い、そのまま12月まで働いて辞めてしまう薬剤師が多いので、この時期は求人数が増える傾向にあります。
また4月入社に間に合うように求人を出す企業も増えてくるのが特徴です。
そのためより多くの求人を見ながら比較して転職先を探したい方は1~3月の転職がよいでしょう。
夏のボーナス支給が終わった7~9月も狙い目です。
とにかくできる限り多くの求人を比較したい方は、ボーナス後を狙いましょう。
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【7~9月】エージェントのサポートをしっかり受けられる
6月のボーナスを貰ったタイミングで辞める薬剤師も多いため、7~9月くらいまでは求人数が増えます。
1~3月と比べると求人数はやや少ないですが、転職エージェントの繁忙期を外した時期であるため、エージェントからのサポートもしっかり受けることが可能です。
1~3月は求人数が多い分、転職エージェントも多くの薬剤師の対応でとても忙しい時期ため、どうしても1人の薬剤師に時間を割くことが難しくなってしまいます。
転職エージェントが忙しいということは、普段のような手厚い転職サポートが受けにくいということです。
紹介される求人の質、求人先との条件交渉、面接や履歴書の添削など、転職エージェントのサポートを十分に受けたいのなら、繁忙期を避けた7~9月をオススメします。
- 12月以降の転職→求人数は多いが転職エージェントが繁忙期であるためサポートが手薄になりがち。
- 6月以降の転職→求人数は1~3月と比べると少ないが、転職エージェントの繁忙期を外しているため、手厚いサポートを受けやすく満足のいく転職をしやすい。
【夏】転職後にバタバタせず仕事を覚えやすい
病院や調剤薬局、ドラッグストアと、どこも繁忙期は冬にやってきます。冬は風邪やインフルエンザが流行するので、どこも忙しくなりがちなのです。
ドラッグストアだと12月はいつもと比べて売上が2倍近くまで伸びることもあり、毎日忙しさに追われます。このように職場が繁忙期にある時期に転職すると何が起こるでしょうか。
転職したてでわからないことがあっても、周りが忙しそうにしているのでなかなか聞くことができません。忙しいのに自分が足手まといになっているような気がして、申し訳ない気持ちにもなります。
もしかしたら「自分って使えないな」と自己嫌悪になってしまうこともあるかもしれません。
バタバタしている職場にいきなり放り込まれる可能性があるのを考えると、繁忙期を外した夏場は転職にオススメだと言えます。
円満退社と仕事の引き継ぎのコツ
薬剤師が退職する理由は「パワハラ」や「仕事のミス」など色々とあると思いますが、どのような退職理由でも円満退社を目指すに越したことはありません。
「あの薬剤師さん、前の職場で大喧嘩したそうだよ」といった評判が流れてしまうと損です。
円満退社をしておけばわざわざ波風を立てる人もいないはずです。
退職を伝えるタイミングと退職理由
退職を伝えるタイミングは、
逆にいえば、退職を伝えてから1ヶ月~3ヶ月はその職場で働かなければならない可能性があるので、早く仕事を辞めたいなら早く退職を伝えるように心がけましょう。
また、退職理由を聞かれた場合は「子供の面倒を見るために自宅の近くで働きたい」など、他人が否定することが難しい理由を述べるのがポイント。円満退社に繋げやすいです。
ちなみに転職活動の面接や履歴書の退職理由も同様で、「地元で有名な調剤薬局なので一緒に働いてみたいと思った」など、こちらも印象の良い内容を述べておけば深く突っ込まれることもありません。
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仕事の引き継ぎは積極的に協力しよう!
上司に退職を伝えると、その後は新しい薬剤師の方に仕事の引き継ぎを実施します。
仕事の引き継ぎは自分がやっていた仕事を新人さんに教える作業なので、とくに難しいところはありません。
不満が募る状況では仕事の引き継ぎも面倒に感じますが、「あの人、全然仕事を教えてくれないんですよね・・・」なんて悪評を立てられると円満退社ができないので、積極的に協力するスタンスを持つ方が得です。
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退職時に「返却する物」や「返却してもらう物」
- 白衣
- 鍵
- 年金手帳
- 保険証
- 定期券
これは職場によって内容が異なりますが、入社時に職場に提出した書類等は返却してもらい、職場から借りた物を返却するだけです。
良くあるのが「退社後に返却物が残っていることに気づいて取りに行く・・・」なので、二度と行きたくない職場の場合は入念に返却物をチェックしておく方がストレスがありません。
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退職金など各種手続きも確認しておこう
- 退職届出書類
- 離職票の受取り
- 雇用保険の手続き
- 社会保険の手続き
- 住民税の支払い手続き
退職金をもらえる場合もその説明がなされるので、振込時期などを確認しておきましょう。
また、退職後から転職後にかけては雇用保険や社会保険などの各種手続きがあるので、その状況において必要な手続きをしっかりとやっていくように努めましょう。
また、今まで給与から引かれていた住民税などの支払いは、自発的に支払いをしなければなりません。支払いが遅れないように年金や各種税金の支払いも一通り確認しておくのが好ましいです。
今すぐ辞めたいときはどうすればいい?
求人をよく比較したり、時期を選んだり、転職に伴う手続きを行ったり…そんなの待てない!今すぐ辞める!というケースもあるでしょう。
スパっと辞めて心機一転、新しい職場で働きたいという方は、転職サイトを使って求人を探すのはもちろんですが、退職代行サイトを使ってみるのもよいでしょう。
なかには辞めたいのに人手不足だなんだと理由を付けられて辞められない方もいるかと思います。
そんな方の退職を代わりに行ってくれる退職代行サービスというのが近頃ではあるんですね。
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