「何か簡単にできる副業はないかな?」とお探しの薬剤師は意外と多いものです。薬剤師に限らず近頃では副業への意識がだいぶ変わってきましたよね。
今回は副業の中でも、薬剤師スキルを活かせるネットの副業として人気の「ライター」と「翻訳」を紹介していきます。
実際に薬剤師ライターとして活動している方へのインタビューも掲載していますので、ライターの働き方に興味がある方はそちらもご覧ください^^
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ではさっそくみていきましょう!
この記事の目次
「薬剤師」+「ライター」はどんな仕事?
ここでいうライターとは、主に私たちが普段ネットで検索すると出てくる記事を書く仕事のことです。もちろん紙面でのお仕事もあります。人によっては駅の広告に掲載する文章やコピーを作成している方もいます。
ネット化していく社会情勢に伴って、Web上でライターの需要が高まってきているのが特徴です。実際にWebライターの仕事をネットで探してみると、非常に多くの仕事が見つかります。
薬剤師のみなさんは転職活動の際に「求人が見つからない」という状況がほとんどないと思いますが、仕事量だけに話を絞るとライターは薬剤師の求人探しとかなり近い状況です。
たとえば、「今すぐ1,000円稼ぎたい!」と思ったとき、Webで探せる作業でも多くの執筆作業が転がっています。
ライター募集のサイトもWeb上に多くあることから、ライターのお仕事探しがそこまで難しくないことがわかるでしょう。
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ライターの仕事で必要なスキル
いくらお仕事が多くネット上に転がっているとはいえ、そもそもライターって誰でもなれるの?と思うかもしれません。
ライターに必要なスキルは以下のようにごく一般的なものがあれば問題ありません。
- タイピング
- 情報収集
- パソコンの基本的な知識(ファイル保存やソフトなど)
- 一般的な日本語力(違和感がなければOK)
- 自己管理や責任感
ただし副業でライターを始めるにあたり、一番大事なのは「自己管理」や「責任感」です。約束は必ず守るというスタンスを持たなければ、継続して仕事を受注することは難しいでしょう。
他に重要なスキルはとくになく、スピードが遅くてもタイピングの仕方を知っていれば執筆作業を開始できるので、誰でも今すぐライターになることができます。
「WordやExcelの資格がある方が有利」と言われることもありますが、これはソフトを使えればいいだけなので資格の有無で仕事量は変わりません。
ただし、薬剤師の資格を持っているように何かの職業の資格を持っている方が、そのジャンルの仕事を見つけやすいことは間違いないでしょう。
薬剤師ライターでは、「調剤薬局の経営経験」や「認定資格」など、関連する資格や経験を持っているほど希少価値が高まり、引く手もあまたとなります。とうぜん報酬も高くなります。
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どんな記事を書くの?
ライターは文章を書くことでお金を貰うお仕事。特別なスキルも必要ないので、誰でもすぐに始めようと思ったそのときからライターのお仕事を始められます。
でも具体的にどういった文章を書くのかも気になるところですよね。どのような内容のものを書くのか、一例をご紹介します。
- 医薬品の選び方、使い方
- 病気の症状や治療方法
- 健康食品やサプリメントの説明
- 薬剤師として自分が経験してきたこと
この他に美容関係や旅行、スマホやガジェットなどあらゆるジャンルでライターの募集がされていますので、お好きな記事にチャレンジすることができます。
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ライターになる方法
ライターのお仕事はとくに必要なスキルもなく、誰でも簡単に始められます。ではどうすればライターになれるの?と思う方もいるでしょう。
ライターというお仕事は、文章を書いて提出することでお金を貰うお仕事です。つまり何か文章を書いて納品したその瞬間から「私はライターです!」と言えることになります。
じゃあどこでライターのお仕事を見つけたらいいの?というのを次にお話していきます。
ライターの仕事の見つけ方
- ランサーズを使う
- ライター業者へ登録する
- 自分で薬剤師サイトを立ち上げる
- 記事を掲載したいサイトへ直接交渉する
- 周囲で薬剤師記事を必要としている人物を探す
ランサーズはクラウドソーシングサービスを提供するサイトの1つで、数多くのライターがこのランサーズを通して仕事を受注しています。
公式サイト:https://www.lancers.jp/
ランサーズはメールアドレスなどから登録をするだけで、希望に合った仕事を探すことができるサイト。
現在では、退職し子育て中といった主婦がスキマ時間に得意な仕事を受けたり社会人が副業をしたりする場としても広く普及している印象があります。
さまざまな案件にチャレンジしたい方は、まずはランサーズから始めてみてはいかがでしょうか。
ランサーズを介してお仕事を引き受けることで、「記事を納品したのに報酬が支払われない」、「クライアントと連絡が取れない」というアクシデントもランサーズ側が介入してくれるのでとてもお仕事がしやすいですよ。
またランサーズを通さずにお仕事を探したい場合は、ライターにお仕事を紹介している業者に登録したり、気になっているサイトに自分から「ライターの募集をしていませんか?」と声をかけたりする方法があります。
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いくら稼げる?
- 1文字あたり(通常):0.2円~2円が相場
- 1文字あたり(薬剤師):1円~4円以上(筆者の経験による相場観)
- 1案件の報酬計算:1文字の相場観で判断する
報酬の決まり方は「1文字○○円」or「1案件○○円」のどちらかになっていることがほとんどでしょう。
サイトの運営方法にもよりますが、Webライターの稼ぎというのはサイトの運営と一心同体なところがあります。
ライターに仕事を依頼している運営側の業績次第では突然お仕事がなくなることもあるため、先行きが不透明なことから妥当な単価を決めるのが非常に難しい職業でもあります。
薬剤師ライターは通常ライターに比べて「専門的な知識や経験」があるため、最初から高単価の仕事を見つけやすいことは間違いありません。
しかし仕事を依頼する側のサイト運営が成功するかどうかでお仕事の依頼数や単価が変わるという点は通常ライターと変わりません。自分が納品した記事の検索数が伸びるか、コンバージョンできるかなど結果を出すことで稼ぎも伸びるという点は意識しておきたいところです。
まずはブログを始めてみるのもあり
「ライターには興味があるけど、文章に自信がない…」と悩んでいる方もいるかもしれません。文章の専門家でもないのに、いきなりお金を貰うのは申し訳ないと思ってしまうこともあるでしょう。
ライターは誰でも気軽にチャレンジできる副業なので、そこまで考え詰める必要はありませんが、もし不安があるならブログから始めてみるのも1つの手です。
ブログは書いてすぐにお金になるわけではありませんが、Googleアドセンスやアフィリエイトの広告を利用することで収入源にすることができます。
しかもブログを見たメディアから「うちのサイトに寄稿してくれませんか?」と連絡が来ることも少なくないので、ライターとして駆け出す準備運動として最適です。
「薬剤師」+「翻訳」はどんな仕事?
翻訳はライターと同じように在宅ワークの定番ですが、「外国語」をマスターしていることが前提なので、ライターに比べると副業として実践している方は少ない印象があります。
また仕事量に関しても、ライターに比べて翻訳の仕事は少ないです。しかし翻訳の仕事は単価が高いので、チャレンジできる薬剤師の方は狙い目な副業となります。
翻訳の仕事で必要なスキル
- 資格や検定(TOEICなど)
- 翻訳経験
- 海外での生活経験
- 海外での勤務経験
- 外国語と日本語の文法(ニュアンスを含む)
翻訳の仕事は何かと「経験」が問われるケースが多いので、仕事をこなせるかどうかよりも仕事を見つけられるかどうかの方が難題でしょう。
スムーズに最適な人物を見つけるために資格所有者を対象としている案件も多くあるため、自分を売り込む術を身に付けることからスタートするのが好ましいです。
翻訳の仕事をしたことがない場合でも、翻訳がなされていない論文や書籍を探して翻訳しておけば、それを使ってアピールしやすくなりますね。
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翻訳の仕事の見つけ方
- ランサーズを使う
- ライター業者へ登録する(数は少ないが翻訳業務も稀にある)
- 翻訳業者へ直接交渉する
- 周囲で翻訳を必要としている人物を探す
ランサーズでは英語だけでなく中国語やドイツ語、フランス語などさまざまな言語の翻訳のお仕事があります。
どの言語が得意なのかをプロフィール欄に書いておくことでクライアントにさまざまなアピールができるので、各種機能をうまく活用してみてくださいね。
また業界的にフリーランスへ向けた「薬剤師翻訳」という仕事が少ないので、翻訳を必要とするであろう人物や機関などに直接交渉する方が早いケースもあります。
仕事量は「翻訳全般」に枠を広げると増えるので、まずは翻訳の経験を積むという意味では薬剤師案件にこだわらずにさまざまなジャンルに挑戦していくのが良いかもしれません。
いくら稼げる?
- 1文字あたり:5円~60円(翻訳料金の相場より)
- 1案件あたりの報酬計算:1文字の相場観で判断する
こちらもライターと同様に「1文字○○円」で報酬が決まるケースが多いため、「英文→和訳」や「和文→英訳」など、仕事内容から相場を抑えておくのが良いですね。
メディカルライターとライターは何が違うの?
おそらく「薬剤師 ライター」と調べると、メディカルライターについての記事がいくつか出てくるかと思います。メディカルライターとここで紹介しているライターは、まったく別の仕事です。
メディカルライターは以下の求人のような、製薬企業のパンフレットや説明資料などを作成する仕事を指します。
参考:薬キャリ 2021年2月時点
ライターは主にネットで検索して出てくる記事を書くのに対して、メディカルライターは企業が使用する資料を作成する仕事です。
たとえばインタビュフォームや、薬局の待合室に置いてあるようなパンフレットもメディカルライターが作成します。
文章を書く点についてはライターもメディカルライターも同じですが、どこで使用される文章を書くのかが大きく異なります。
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薬剤師がライターや翻訳で副業をするメリット・デメリット
Webライターや翻訳のお仕事はやろうと思ったらすぐにできる副業です。調剤薬局やドラッグストアでアルバイトをするのとはまた違った働き方となります。
そんなライターと翻訳のお仕事のメリットとデメリットについて見てみましょう。
ライターや翻訳を副業にするメリット
- パソコン1台(仕事内容によってはスマホでも可)あればできる
- 好きな時間に好きなだけ働ける
- 継続すれば本業より稼げるようになる可能性もある
ライターや翻訳のお仕事はパソコンさえあればすぐに始められます。仕事の内容によってはスマートフォンでもできるでしょう。簡単なお仕事であれば通勤電車の中でもできるので、スキマ時間を活かして稼ぐことも可能です。
納品期限はあるものの、決まった時間に働かなければダメという拘束がないので、かなり自由にお仕事ができます。
すぐに大金を稼ぐことはできませんが、継続して実績を積み重ねていくことで薬剤師の本業を超えるほどの報酬を得ることもできますよ。
自宅でも仕事できるので、接客業が苦手な方にもピッタリです。
ライターや翻訳を副業にするデメリット
- クライアントさんとの相性で仕事のやりやすさが変わる
- 納期に追われて休日が副業のために潰れてしまうこともある
- 安定収入を目指すのは難しい
好きな時間にパソコン一台で始められるライターや翻訳のお仕事。お仕事の難易度はもちろんのこと、お仕事を依頼してくれるクライアントとの相性も仕事をしていく上で大切です。
ネット上でのやり取りとはいえ、相性がよくない方ももちろんいます。相性がよいクライアントと出会えるかどうかが仕事のしやすさに大きく影響する要素です。
ライターも翻訳も納期を守って仕事をしていくのが信頼につながるので、場合によっては「副業を始めたせいでなかなか休みが取れない」なんてこともあるでしょう。
またライターや翻訳の仕事はやりたいときにやりたい仕事にありつけるとは限りません。タイミングよくお仕事にありつけるものではないので、「固定収入」や「安定収入」を目指す方には向いていないかもしれません。
【インタビュー】薬剤師ライターの働き方について直撃!
「ライターの仕事に興味はあるけど、実際どうなの?」と気になっている方のために、薬剤師ライターとして活動している方にインタビューしてみました。
なぜライターを始めたのか、どういうお仕事をしているのか、仕事をしていく中で感じたメリットやデメリットは何かなど、リアルな実情をみなさまにご紹介します。
なぜライターを始めたのですか?
私がまずライターというお仕事の存在を知ったのは、クラウドソーシング(ランサーズが)がきっかけでした。
通勤時間が往復で3時間くらいあったのと、何か副業を始めてみたいと思いネットで検索していたらライターのお仕事を見つけたんです。でも当時はがっつり文章を書くというよりは簡単なアンケートとか500文字程度の短文作成が中心でしたね。
大学を卒業するのに奨学金を借りていたので、早く返したいという思いから副業を探し始めたのが大きいです。
ライターと薬剤師の副業でツライと感じたことは?
基本的にツライと思ったことはないですね。スマホやパソコンでお金が稼げることに気がついてしまった喜びの方が大きかったです。
そもそも最初は電車での通勤時間中にスマホでちょこっと文章を書いていたくらいなので、いい暇つぶしを見つけたなと感じていました。
しいて言えば、5000文字くらいの仕事を受けるようになったころに納品期限が迫って「やばい、間に合わない!」と寝る時間を削って書いたことです。
納期は一度でも破ると信頼を損ねてお仕事の失注につながるので、何がなんでも守らないといけません。薬剤師の仕事をしながらムリなくこなせる量を受注するのが大切ですね。
今もライターと薬剤師を続けているんですか?
今は自分でも驚くことに、ライター専業でやっています。なかなか売上が伸びずに悩むことも多いですが、自宅で仕事ができる気軽さから今はライターだけです。
ランサーズで仕事を探したり、気になるメディアさんに営業したりして仕事を受注しています。自分の営業次第ではライターだけで十分に生活できるようになるので、ママ薬剤師にもぜひオススメしたい働き方です。
ライターを始めて生活は変わりましたか?
もちろん、大きく変わりました。仕事以外に収入がある安心感ってすごいんだなとしみじみ思いましたね。
同じ職場で長く働いてもなかなか年収は上がらないのに、ライターを始めたらすぐ月の収入が数万円プラスになったんです。
「このまま副業を続けたら、早く奨学金を返せそう!」って思えると、薬剤師としての仕事もなぜかいつもより楽しく感じました。
ライターを始めて1番変わったのは、最終的にライター専業になったことです。まさか自分が薬剤師とはまた少し違う仕事を専業にするとは思ってもいませんでした。
私は満員電車が苦手なほうなので、自宅でできるライターの仕事はまさに天職だと思っています。
ライターに興味のある方はお問い合わせください!
今回は薬剤師の副業として「ライター(執筆)」と「翻訳」の2つを紹介しました。
当サイトでは、薬剤師の経験を活かして執筆したいライターさんを募集しているので、興味のある方はぜひ下記からお問い合わせください!
・薬剤師としてのご経験
・執筆者のご経験(ブログを2年ほどやっていました、という軽い申告でもかまいません^^)
を書いていただけますと非常にありがたく、こちらもお返事しやすいです。