「薬剤師ができるだけ高い時給で働くためにはどうしたらいいの?」
稼ぐため、奨学金を早く返すために高時給の職場を探している薬剤師も多いでしょう。そのような薬剤師に向けて、ここでは時給を最大化する働き方をご紹介しています。
なかには時給5,000円を超える働き方も?!相場より高い時給で働きたい方は必見です。
薬局薬剤師
この記事の目次
薬剤師の時給の相場をまずは確認
地域によって若干の差はありますが、薬剤師がパートやアルバイトとして働く場合の平均時給は約2,000円です。
ふと立ち寄った調剤薬局やドラッグストアの求人を見ても、ほとんどの時給が2,000円前後になっています。低いところでは時給1,800円、高い所では時給2,500円くらいのところもあるでしょう。
パートやアルバイトで働いたときの年収
時給2,000円で1日8時間、月に20日働いたとすると年収は384万円です。平均的な時給でもこれくらいの年収になります。
ちなみに時給2,500円でフルタイム出勤すると年収480万円です。パートやアルバイトでも正社員に近いくらいの年収を稼ぐことができます。
薬剤師の平均年収
厚生労働省が発表している「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師の平均年収は約562万円です。正社員として働く場合は、平均である年収562万円を超えているかどうかで判断するとよいでしょう。
時給を最大化すれば時給5,000円超えも可能
薬剤師の平均時給は約2,000円ですが、求人によってはとても高時給の求人も存在します。思わず「こんなに高い時給の求人もあるの?!」と目を疑ってしまうほどです。
時給5,000円の実際の求人
驚くことに、時給5,000円超えの求人が実際に存在します。薬剤師の平均時給の2倍以上もありますね。実際に時給5,000円超えの求人をいくつか見てみましょう。
求人その1
参考: 薬キャリ 2019年12月時点
最低でも時給3,500円からなのはポイントが高いですね。週40時間勤務とのことなので、少なくとも年収672万円、多くて年収960万円相当の求人です。
求人その2
参考:ファルマスタッフ 2019年12月時点
小児科メインなので散剤が多そうですね。薬局には薬剤師が2人いるそうなので、「派遣先でいきなり一人…」ということもありません。
週5~6勤務となっているので、短期間でガッツリ稼ぎたい方向けの求人です。
求人その3
参考:ファルマスタッフ 2019年12月時点
こちらは調剤併設型のドラッグストアの求人です。ドラッグストアでも派遣薬剤師の求人があるんですね。
「住宅準備応相談」となっていることから、引っ越しを伴う場合でも何らかの手当が出ることが予想されます。
時給5,000円で働くと年収は1,000万円超えの可能性も…!
上で紹介したように、薬剤師でも時給5,000円以上で働くことができます。時給5,000円で働くと年収がいくらくらいになるのか、勤務日数別に計算してみました。
- 1日8時間×月20日=年収960万円
- 1日8時間×月10日=年収480万円
- 1日4時間×月10日=年収240万円
なんとフルタイムで出勤すれば年収は960万円に。ここに残業代や各種手当がつけば年収は1,000万円を超えてきます。薬剤師の平均年収が約530万円なのでおよそ2倍。年収1,000万円も稼げたら嬉しいですよね。
また時給が非常に高いことから、月に10日しか出勤しなくても年収は480万円に。月に20日休んでも480万円貰えますので、お休みを充実させたい方にとって最高の働き方でしょう。
薬局薬剤師
時給5,000円超えの求人が存在する理由
なぜ企業は、平均時給の倍以上もの額で募集をかけるのでしょうか。その理由としては「圧倒的な薬剤師不足」が大きく関係しています。
たとえば忙しすぎて薬剤師数がたりないのに普通の時給で募集しても人員が集まらない場合は、高額な時給で募集せざるを得ません。
そこまで忙しくなくても地方だったり離島だったりと人が集まりにくい地域も時給を高くして人を集めようとする傾向にあります。
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時給5,000円超えの求人って本当にあるの?!
本当に時給5,000円を超える求人なんてあるの?と思われている方も少なからずいるでしょう。上で紹介したように、たしかに時給5,000円の求人は存在します。
しかし「高い時給で薬剤師を集めようとするおとりの求人では?」という可能性も否定しきれないわけです。いい物件があって不動産に連絡すると、「今朝決まっちゃったんですよ。他の物件ならまだありますが…」と違う物件を紹介されるのと似ています。
実は残念ながらおとり求人というものは存在します。高い時給で薬剤師にひとまず興味を持たせようという作戦ですね。
また求人には時給5,000円の記載があるものの、実は夜の22時以降だけ5,000円だったなんてこともあります。求人の内容はよく見ておきたいですね。
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薬剤師の時給を最大化する3つの方法
時給5,000円超えの求人が実際にあること、そして時給5,000円あれば年収1,000万円超えも夢でないことがわかりました。しかし最初に言ったように薬剤師の平均時給は約2,000円です。
いったいどうやって時給5,000円という破格の時給で働けるのでしょうか。高い時給で働ける方法をここでは3つご紹介します。
時給を上げる方法①:派遣薬剤師になる
お気づきの方も多いかもしれません。先ほどご紹介した3つの求人のうち、2つは派遣薬剤師の求人です。
派遣薬剤師の時給は一般的にとても高い傾向にあります。時給5,000円超えとなると数は限られますが、時給3,000~4,000円ほどの求人でしたら普通に見つかります。
時給5,000円とまではいかずとも、時給3,000円でもフルタイムで出勤すれば年収は576万円です。
正社員として働くよりも高い収入が期待できます。
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時給を上げる方法②:地方・不足エリアの薬剤師になる
薬剤師の時給は都心よりも地方の方が高いです。都心は人手が集まりやすいのですが、地方はなかなか集まりません。そのため時給を高くすることで薬剤師を集めようとしているのです。
私が今まで見た求人の中には「新卒で年収700万円!住居つき!」というものがありました。新卒だと年収400万円台での就職がほとんどであるなか、700万円も貰えるのはすごいことです。
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時給を上げる方法③:ドラッグストアで深夜帯に働く
近頃のドラッグストアは深夜遅くまで開けている店舗や24時間営業の店舗も増えてきました。夜の22時~朝の5時までは深夜割増で時給が25%アップするため、高時給で働きたいのなら深夜帯に募集しているドラッグストアも狙い目です。
ウエルシアは通常の時給も2,600円と平均より高めになっています。深夜帯だと以下の求人のように時給3,000円を超えるものもあるため、狙い目です。
参考:ウエルシア薬局八王子東浅川店 【パート】薬剤師/夜間・深夜 ★急募!!の求人詳細 2019年12月時点
高時給を狙うなら派遣薬剤師がオススメ
高時給な働き方として派遣薬剤師、地方の薬剤師、深夜帯のドラッグストアをご紹介しました。時給5,000円と高時給で働きたいのなら派遣薬剤師として働くのがオススメです。
派遣薬剤師であれば、一般的な薬剤師と同じような時間帯に働けますし、家から近い職場も選べます。そして何より、地方や深夜帯のドラッグストアよりも高時給の求人が多いのです。
おすすめ薬剤師転職サイトおすすめの16社を徹底比較【最新ランキング】
派遣薬剤師のメリット・デメリット
とにかく時給が高いことが特徴の派遣薬剤師。正社員でもパートでもなく派遣薬剤師として働くメリットにはどういったものがあるのでしょうか。派遣薬剤師のメリットとデメリットをご紹介します。
派遣薬剤師のメリット
- 時給が高い
- いろいろな職場で働ける
- 嫌な職場で我慢しながら働かなくていい
時給が高いことは言わずもがな、派遣という働き方の特徴上、さまざまな職場で経験を積むこともできます。また万が一人間関係が合わなかったとしても、別の職場へ派遣してもらえばよいので気持ちも楽です。
また融通もきくので、週に何日出勤したいか、一日に何時間働きたいかなど少し細かいかな?と思えるような条件でも飲んで貰えることが多くあります。
働く時間が契約で決まっているので、残業がないのも派遣薬剤師のメリットですね。
プライベートを大事にしたい方、子育て中のママでも働きやすいでしょう。
派遣薬剤師のデメリット
- 原則1年までしか同じ職場で働けない
- 患者さんとの関係を築きにくい
- キャリアアップができない
派遣薬剤師は長く同じ職場にとどまることができません。そのため患者さんと深い信頼関係を築くのが難しくなってしまいます。
またさまざまな職場で働くことになるので、管理薬剤師やエリアマネージャー、薬局長のようにキャリアアップしていくことも難しいです。
また自分が希望している勤務地で派遣がちょうど見つかるとは限らないので、派遣で働きたいのになかなか派遣先が決まらないこともあります。
派遣薬剤師として働きたい方にオススメの求人サイト
派遣薬剤師としての働き方に興味を持ったら、求人サイトに登録しておきましょう。
すぐに派遣として働くつもりがなくても、早めに登録しておくことで高待遇の求人をゲットしやすくなります。普通の求人であれば数が多くありますが、時給5,000円クラスとなると働きたいと思ったときにちょうど求人があるとも限りません。
そのため高時給で働きたい方は複数のサイトに登録しておくことがオススメです。
とはいえ転職サイトによっては派遣の求人をまったく扱っていないところもあります。以下にご紹介しているサイトはすべて派遣を扱っていますので、ぜひ登録しておきましょう。
薬キャリ
薬キャリは転職を考えている薬剤師の8割が登録している、薬剤師にとって鉄板の転職サイトです。派遣薬剤師の求人も多く取り扱っています。
求人を検索する際、フリーワードの欄に「時給5,000」と入力すれば、簡単に該当の求人がヒットします。
薬キャリに登録してみよう!
ファルマスタッフ
ファルマスタッフは、あの日本調剤グループが運営する薬剤師の転職サイトです。そのため調剤薬局の求人が多いのですが、派遣薬剤師の求人もかなり充実しています。
時給5,000円以上、年収1,000万円以上ととても高待遇の求人もあるため高時給で働きたい方は絶対に登録しておきたいサイトです。
こちらもフリーワードに「時給5,000」と入力することで、簡単に求人を選別できます。希望条件を選ぶところで「高額派遣(4,000円以上)」というチェック項目があるので、こちらを利用しても良いですね。
ファルマスタッフに登録してみよう!
ファルマスタッフの口コミ・評判が分かる!19年の実績・母体が日本調剤という安心感。調剤薬局へ転職したい薬剤師におすすめの理由
ファルメイト
一般的な転職サイトは正社員の求人がメインですが、ファルメイトは派遣の求人をメインで扱っています。そのため派遣薬剤師の求人数が多く、自分が希望する求人を見つけやすいのが特徴です。
1日から働ける単発派遣の求人もあるので、かけ持ちで働きたい方にもオススメできます。
ファル・メイトに登録してみよう!
ファル・メイトの口コミ・評判は?派遣薬剤師・好待遇に強く登録から1時間で3社以上の求人をご紹介。1日派遣からでも賠責保険までカバーしてくれます。
▼派遣薬剤師については、こちらの記事もどうぞ!
まとめ
薬剤師は時給を最大化することで、時給5,000円以上を狙うことができます。高時給で働くためには派遣薬剤師や地方の薬剤師、深夜帯のドラッグストアで働くといった方法が代表的です。
中でも派遣薬剤師は高時給の求人がとても多いのでオススメです。派遣薬剤師の求人を扱っている転職サイトは限られていますので、ファルメイトや薬キャリ、ファルマスタッフを活用して高時給の求人を見つけましょう。
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