多くの薬学生が5年生の後半から6年生の前半にかけて就活を始めるでしょう。しかし実は、必ずしもこの時期に就活をする必要はありません。国試後に就活してもOKなのです。でも「国試後に始めて間に合うの?」と正直思ってしまいますよね。
ここでは本当に国試後でも就活できるのか、どうすれば国試後でも就活をスピーディーに進められるのかを紹介します。第二新卒での転職にも使える方法ですので、早く就職先、転職先を見つけたい方は参考にしてくださいね。
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この記事の目次
国試後に就活をする薬学生の実態
ほとんどの学生が5年生のときにある薬局実習と病院実習との間の時期、もしくは実習が完全に終わった12月頃から就活を始めます。学生が100人いたとしたらおそらく90人以上はこの時期に就活を始めるでしょう。
しかし中には「国試が終わってから就活しようかな」という薬学生もいます。なぜあえて国試後に就活をするのでしょう。国試後に就活する理由、メリットやデメリットをご説明します。
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国試後に就活する理由
内定を確保しておいて国試に挑み、4月から社会人という王道のルートをあえて取らず、国試後に就活をする理由は主に3つあります。
国試の勉強時間を確保したい
これが1番大きな理由ではないでしょうか。就活に割く時間をその分、国試の勉強にあてるため国試後に就活するケースがあります。
企業探し、エントリー、履歴書の作成や面接の練習、企業説明会への参加など就活は時間を取られるイベントが満載です。この時間をすべて国試の勉強に使えるとなると、かなり大きいです。
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国試に落ちていたときのために
国試に受かる自信がないという理由で国試後に就活をしようと決めている方もいます。就活で内定は貰えますが、実際に薬剤師国家試験があるのは2月末。企業は薬剤師の資格取得見込みとして学生に内定をくれるわけです。
もしも国家試験に落ちたなら、せっかくゲットした内定も意味がありません。企業によっては薬剤師ではなく一般の労働者としてそのまま雇ってくれることもありますが、国試に落ちたら内定が取り消されることも多いです。
受かるか落ちるかわからないから、受かったら就活をしようと国試後の就活を選択することもあります。
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雇ってくれるアテがある
これはちょっと特殊ですが実家が薬局をやっている方や、知り合いの薬局でいつでも雇ってもらえるような環境の方は、国試後に余裕を持って就活をする場合もあります。
急いで就活をする必要がないので、国試後に就職先を決めるのです。
国試後に就活するメリット・デメリット
一般的な就活スケジュールとは違い、国試後に就活を始めることでどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
国試後に就活するメリット
メリットとしては以下のことが挙げられるでしょう。
- 国試の勉強に集中できる
- 短期間で就活を終わらせられる
- ムダな時間を使わなくて済む
- 求人数が多い
なんといっても、国試の勉強に時間を割けるようになるのは大きなメリットです。就活がないだけでどれだけの時間を節約できるでしょうか。
一般的な入社日である4/1まで1ヶ月ほどしかないため、必然的に就活にかける時間も短く済みます。
国試に落ちた学生の穴埋めとして企業が求人を出し始める時期なので、求人が多いのも特徴です。
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国試後に就活するデメリット
デメリットとしては以下のものがあげられます。
- すでに締め切っている求人には応募できない
- 企業の情報を十分に比較できない
- 本当に国試後で間に合うのか不安になる
- 国試から解放されて周りが遊んでいるのに自分は参加できない
とくに人気のある大きな病院だと、国試が終わった後にはもう募集が終わっていることが多いです。募集時期があらかじめ決まっている病院も少なくありません。「あの病院に行きたかったのにな…」なんてことも十分に起こり得るので注意が必要です。
また就活にかけられる時間が短い上に、インターンなどのイベントに参加できないため、企業の情報を十分に収集できない可能性も否定できません。
ほとんどの同級生がすでに就活を終えているという状況も、かなり不安を駆り立てることでしょう。「本当に内定を貰えるのかな?」とどうしても思ってしまうはずです。
国試から解放されて旅行や飲み会と周りが遊んでいるのに、自分だけ就活で参加できないのもなかなか身に応えます。
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第二新卒として転職する薬剤師の実態
次は第二新卒の薬剤師についてご説明していきます。「第二新卒がアツい」という言葉もちらほら耳にしますよね。第二新卒で転職する理由やメリット、デメリットを見ていきましょう。
第二新卒の定義
そもそも第二新卒ってどういう意味?と思っている方もいるかもしれません。第二新卒のしっかりした定義はありませんが、一般的に入社から3年未満の方のことを指します。
ストレートに薬剤師になった方ですと、24~26歳が第二新卒にあたります。
第二新卒で転職する理由
第二新卒で転職する=入社して3年以内に転職するということです。3年以内と考えると、ちょっと早めの転職とも言えますね。この時期に転職する方の主な理由は以下のものがあげられます。
- 職場に馴染めなかった
- 残業が多かった
- 違うことを学びたい
単純に言えば、職場と合わないことが理由です。実際に働き始めたら思っていた仕事と違ったということもあるでしょう。
忙しくて患者さんと話せない、病棟を回れない、残業が多すぎるなど思うところは人それぞれあるかと思います。
第二新卒で転職するメリット・デメリット
入社して3年以内に転職することでどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
第二新卒で転職するメリット
普通の転職にはないメリットが第二新卒の場合はあります。
- 人手不足の企業から求められる存在である
- 即戦力として期待される
第二新卒の方は、基本的に会社での新人教育を受けた後の方ばかりです。そのため薬剤師が欲しいけど教育にお金をかけられないような中小企業からすると、喉から手が出るほど欲しい存在です。
ある程度の教育を受けているため、即戦力としても期待されます。薬剤師が不足している地域であれば、引く手あまたでしょう。
新卒の教育をする余裕がないために新卒の受け入れをしていないかった企業も、第二新卒なら採用してくれるケースがあります。
第二新卒で転職するデメリット
第二新卒での転職は、入社して3年しかたっていないのに転職をすることになるので、もちろんどうしてもデメリットも生じます。
- またすぐに辞めてしまうのではと思われる
- 職場に馴染めるか心配される
「まずは3年」という言葉がはびこっていることからわかるように、3年は同じ会社にいるべきだと考える方がどうしても世の中にはあります。
そのため第二新卒のイメージは必ずしもよいものばかりではありません。
「すぐに仕事を辞めた薬剤師」というレッテルを貼られてしまうこともあるでしょう。
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薬剤師なら国試後・第二新卒でも就職先は見つかる
就職先や転職先を探すとき、できるだけ早く内定を貰いたいと考える方もいるでしょう。
とくに国試後に就職先を探す場合は、時間も限られているので早く内定を貰えるに越したことはありません。
いわゆる就活の時期じゃなくても就職先は決まる
国試後でも就活できるの?第二新卒でも転職できる?人よりも遅い就職活動、そして人よりも早めの転職活動はさまざまな不安が襲ってきます。しかし国試後であろうと第二新卒であろうと、就職先は見つけることが可能です。
不安がらずに安心して就職先を探しましょう。のちほど、国試後や第二新卒でも就職先をスピーディーに見つける方法もご紹介しますので、ぜひそちらも参考にしてください。
国試後は求人が増えやすい
国試後に就活すると求人がないのでは?と思われるかもしれません。実は国試後はむしろ求人が増えます。国試に残念ながら落ちてしまった方が内定を辞退する時期でもあるため、企業が人員を確保しようと求人を再び出すのです。
大手企業よりも、小中規模の企業の方が求人は見つかりやすい傾向にあります。
もちろん、先ほど述べたように人気のある病院の求人は出ないかもしれませんが、就職先が見つからず困ることはまずないでしょう。
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転職は慎重に
薬剤師の求人は常に溢れていることから、転職は他の業種と比べると非常に容易です。そのためすぐに転職してしまう薬剤師もいます。
自分に合う職場をさまよい求めて転職を繰り返してしまうんですね。なぜ転職したいのか、転職した後に自分はどう働いていきたいのかをしっかりとイメージしましょう。
そしてそのイメージに合う職場を探してください。
ふらっと転職しても、自分に合う職場はなかなか見つかりません。
国試後・第二新卒でも内定が貰える就職先の探し方
手っ取り早く就職先を見つけたい方にオススメの求人探しの方法をご紹介します。国試後、第二新卒の方以外で転職先をお探しの方にも使える方法もありますので参考にしてみてください。
大学に貼り出されている求人を探す
こちらは国試後に就職先を探す方限定の方法となります。どこの大学でも、募集されている求人が貼り出されているスペースがあるでしょう。そこに貼り出されている求人の中から合うものを探せば、自分で1から求人を探す手間を省くことができます。
国家試験の自己採点が合格点を越えていれば、ほとんどの求人先が面接を受け入れてくれるはずです。しかし国試後の就活は仲間がいないため、わりと孤独です。どこの就職先が人気なのかもなかなかわかりません。
薬学生の就職先を知りたい方は、以下の記事で人気の就職先を紹介していますので、ぜひご覧ください。
薬剤師(薬学部卒業生)の就職先公開!「薬剤師以外の人気就職先」や、資格が前向きに活かせる職業を考えてみた!今後伸びそうな職種は…?新しい働き方も考えてみました
実習先でお世話になった職場で働く
実習先の調剤薬局や病院にそのまま就職する方は、意外といますよね。実習とはいえ約2か月半もお世話になっていたわけですから、就職後も業務に馴染みやすいのがメリットです。
「薬剤師になったらうちにおいでね」と言ってくれるところもけっこうあります。求人を出しているか確認して、出しているようであれば応募してみましょう。
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転職サイトを使う
国試後、第二新卒、その他のタイミングで転職されるすべての方にオススメなのが、転職サイトを使って就職先を探す方法です。
転職サイトを使うことにより最速で就職先を探せることはもちろん、失敗のない職探しができます。素早く失敗せずに就職したい方はむしろ転職サイトを使うべきと言い切れるくらいオススメの方法です。
スピーディーな転職なら薬キャリ
転職サイトといっても探すと15社以上も実はあります。これだけあると、どこを使えばいいんだろうと悩んでしまいますよね。結論から言ってしまうなら、薬キャリの使用をオススメします。
薬キャリを使うメリット
なぜ薬キャリがオススメなのか、メリットをいくつかご紹介しましょう。
- 最短3日で内定を貰える
- 自分に合う求人を紹介してくれる
- 職場のリアルな情報を提供してくれる
薬キャリは数ある転職サイトの中でも、とくにスピーディーに就職先を探せるサイトとして評判です。担当のエージェントと直接会うことなく、連絡がすべて電話やメールでできるためスピーディーな対応が可能なのです。
登録したその日に求人を紹介してくれるので、最短3日で内定を貰うことができます。エージェントに自分が職場に求める希望を伝えておけば、その希望に合った求人をエージェントが探し出してくれるのもポイント。
自分で求人を探すよりも早く、ぴったりの求人を見つけられます。また国試後に就職先を探すときにネックだった企業の情報を十分に収集できないという問題点も、薬キャリを使うことでクリアできますよ。
実際に職場で働いてみないとわからないような職場の雰囲気、残業の有無などまで情報を提供してもらえます。
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まとめ
薬学生の就活は国試前にするべきというのが常識のように思われがちですが、国試後に就活をすることも実は可能です。国試の勉強時間を確保できるので、しっかり勉強に専念したい方は国試後の就活も視野に入れてみましょう。
また第二新卒での転職に関しても、薬剤師であれば問題なくできます。国試後や第二新卒で就職先を探した方は薬キャリを活用するのがオススメです。登録したその日に求人を紹介してくれるので、時間がない方でも就職先を探すことができますよ。
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