ネット社会を背景に転職業界は「転職サイト」や「転職エージェント」の需要が高まっています。
そのため薬剤師の求人をハローワークだけで探す方はかなり減ってきているでしょう。しかし、まだまだハローワークを使っている薬剤師はたくさんいます。
ですが薬剤師の求人をハローワークのみで探すのは決してオススメできることではありません。
「ハローワークで求人を探そうと思っていたのに…」という薬剤師は、ぜひこの記事を最後までご覧ください。ハローワークで求人を探すことで損をしてしまうことに気づくはずです。
薬局薬剤師
この記事の目次
薬剤師がハローワークで求人を探すメリット・デメリット
ハローワークの強みは「行政機関」という点に収束され、日本のよりよい労働環境を作っていくために必要不可欠な存在です。
ハローワークの正式名称は「公共職業安定所」。
国民が安定して雇用を得られるように法的観点からも「雇用確保」を目的に運営されている行政機関なので、いつの時代も一定の雇用があるように運営されていることが強みです。
しかし、経済の発展や成長とともに雇用統計も改善されている今の日本においては、転職の際に必ずしもハローワークが必須ではないことが弱い点だと言えます。
「もっと効率よく優秀な人材を確保できないものか?」、この考えによって誕生したのが民間企業が運営する転職支援会社・転職サイトなのです。
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ハローワークのメリット
ハローワークは行政機関という強みがある中で、転職においてはどのようなメリットがあるのかまとめてみました。
- 国営という安心感
- 国営の職業支援
- 雇用保険の存在
- 雇用に関するあらゆる情報
- 障害のある方へのサポート
職業を問わずに上記のようなメリットが代表的です。
雇用に向けて「職業訓練所」から支援を受けることができたり、障害のある方にとっても「専門の職員や相談員の配置」というサポート体制が整っていることから実用性は非常に高いといえます。
薬剤師の転職においても、国営という信頼感によって各エリアにおける薬剤師求人が一定数は集まりやすいことから、とりあえず転職活動をスタートさせたいという場合にハローワークへ行けば何かしらの薬剤師求人を見つけられることがメリットです。
また現代は、ネット転職活動が主流になりつつありますが、そうした環境下にない方にとってもハローワークへいけば薬剤師求人を探せます。本来の目的である「国民が安定して雇用を得られるように」というメリットはいまだに健在です。
その他に、
- 求人数が多い
- ハローワークにしかない求人もある
意外かもしれませんが、ハローワークの求人数は薬剤師専門の転職サイトより多いこともあります。ハローワークに求人を載せるのにお金がかからないため求人が多いんですね。
転職サイトに求人を掲載しようとなると何十万円か必要なので、ハローワークに求人を掲載する企業が意外とあります。
求人数が多いのもあり、ハローワークにしかない求人があるのも特徴でしょう。
薬局薬剤師
ハローワークのデメリット
- 自分に合う求人が少ない
- 手間がかかる
- 国営という安心感が薄れている
- プラスαとなる要素がない
- 相談員の方が薬剤師業界に詳しいとは限らない
- ブラック企業が紛れ込んでいることもある
- 結局は転職成功につながらなければ意味がない!
一方でハローワークの弱みというのは、やはり民間企業が運営する「転職サイト」の存在によって明確になってきたと言えます。
薬剤師の転職においても、「思った以上にいい求人がなかった」や「ハローワークが家から遠い」というのは代表的なハローワークのデメリットであり、これによって転職サイトを利用するという流れになることが多々あります。
相談員の方が薬剤師業界に精通していないので、踏み込んだ相談もできません。
つまりハローワークへ行ったところで、労力に見合った成果を上げられないことから、それならネットで転職活動する方が有意義だと感じる方が多いわけです。
また今の時代においては、国営だから安心という概念はとうに薄れており、民間営利企業のエージェントのような手厚いサポートがないことからもデメリットを感じやすい状況があることは否めません。
その他に薬剤師専門の転職サイトと比べるとブラック企業の割合が多いこともデメリットです。
求人の掲載料が無料ということは、「経費を削減したい企業」や「余裕のない企業」の求人も掲載されてしまうということ。
企業として経費を削減することは悪いことではありませんが、あまりに余裕のない企業だと払うべきお金も払わなかったり、サビ残で労働力をまかなっていたりする企業もあるのが現状です。
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ハローワークインターネットサービスの利便性
ハローワークも一応はWebに対応しており、「ハローワークインターネットサービス」から求人情報を検索することができます。
近所にハローワークがない薬剤師の方など、公式サイトへアクセスすれば求人を探すことができるので、覚えておくと便利です。
しかし求職登録が必須になっているなど、すぐに転職活動を進められるようなサービスではありません。
薬剤師求人をハローワークで探してはいけない理由
薬剤師の転職においてハローワークが実用的でない理由は、ハローワークのデメリットに加えて「薬剤師専門の転職サイト」の存在が挙げられます。
次に転職サイトは「非公開求人」や「年収などの待遇交渉」といったエージェントのサポートがあるため、自分一人の力では実現できない転職も可能となってくるのが大きな理由です。
薬剤師にとって有利な転職はハローワークよりも転職サイトの方が序列が上という現状からも、ハローワークの使い方は時間に余裕がある際の選択肢としてとらえておきたいところです。
ネット検索が使いにくい
実際にハローワークの求人検索を使って、ネットで試しに薬剤師の求人を探してみました。
フリーワードに「薬剤師」と入れたのですが、上記のようになぜか介護スタッフの求人も混ざって出てきてしまいました。この他に登録販売者もヒットしてしまいます。
NOT検索の欄に表示したくない語句を入力しないと、このように薬剤師以外の求人もヒットしてしまうのがデメリットです。
薬剤師専門の転職サイトを使えば薬剤師の求人のみをすぐに探せるので、ハローワークで求人探しをすると余計な時間がかかってしまいます。
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採用される見込みがない求人に応募してしまうリスクがある
たとえばですが、60歳以上は募集していない、男性を優先的に募集しているという裏事情が企業側にあったとしましょう。
しかしハローワークは行政機関が運営しているため、「60歳未満のみ」「男性のみ」といった条件は記載できません。
(ハローワークでなくても、このような記載はよくありませんが…)
このような企業独自の採用基準があることを薬剤師が知らないまま、応募まで進んでしまうのです。
採用されないところに応募する時間は、ムダでしかありませんよね。
内定の辞退は自分で連絡する必要あり
転職活動で2~3社に応募する薬剤師も少なくありません。複数の企業を受けた場合、面接を受けた後は必ずどこか1社に絞る必要があります。
せっかく内定をくれた企業に自ら辞退の電話をするのはとても気まずいものです。小中企業だと面接でご飯を出してくれたり、送迎してくれたりと手厚くもてなされることも多くあります。
「送迎までしてもらったのに、申し訳ない」という感情が出てしまい、辞退を伝えにくくなってしまうのです。
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ハローワークだけで転職先を探すべき理由がない
ハローワークには以下の欠点があります。
- 自分に合う求人を探しにくい
- わざわざハローワークまで足を運ばないといけない
- 相談員が薬剤師の業界について詳しくない
- ブラック企業が紛れ込んでいることがある
世間一般的に求人探し=ハローワークという認識が浸透しているものの、薬剤師に関してはそうでもありません。
なぜなら上にあげたようにハローワークにはいくつか欠点があるからです。
薬剤師の転職成功とは、希望や理想に出来る限り近い条件で転職することですが、そのための方法はとくに問わないという方が多いのではないでしょうか?
であればムリをしてハローワークだけに固執する必要はありません。欠点があるとわかっていてハローワークを使う必要はないでしょう。
1つの手段として実用性を見出したい
薬剤師求人が多数揃っている転職サイトとして「薬剤師専門」があります。
同じエリアで求人数を比較しても、薬剤師専門の転職サイトの方がハローワークよりも求人数が多いことが特徴です。
最適な薬剤師求人を見つけられる可能性は、閲覧した総求人数に起因すると考えることもできます。
そう考えると、薬剤師専門の転職サイトを中心に転職活動をしておき、時間に余裕があればハローワークも利用するという方法を検討すれば、ハローワークの実用性も少なからず見出せるのではないでしょうか。
ハローワークの相談員が薬剤師の業界に詳しくない
ハローワークには窓口に求人や仕事について相談できる相談員の方がいます。その場で気になることを相談できるのはメリットに感じるかもしれませんが、相談員は薬剤師の業界に精通している方ではありません。
そのため「認定薬剤師を取りたい」「年収を今より上げたい」といった相談をしても、期待しているようなサポートを受けられない可能性が高いでしょう。
サポートを期待せず、自分の力だけで求人を探せる方ならよいのですが、初めて転職する方やサポートによって年収を上げたい方には向いていません。
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業種をしぼって検索できない
薬剤師の業種には、調剤薬局や病院、ドラッグストアや企業などさまざまな種類があります。転職活動をするときはほとんどの方がどこの業種に転職するかおよそ決まっている方がほとんどでしょう。
しかしハローワークで求人を検索するとき、業種をしぼって検索することができません。転職したい業種は決まっていても絞り込んで検索できないため、興味がない求人まで表示されてしまいます。
これでは求人を探す作業に手がかかり、ムダに時間を使ってしまうことになります。
ハローワークの欠点は転職サイトで補える
転職サイトは「ハローワークの欠点を補う」という考え方がわかりやすいです。
先ほどあげたハローワークの欠点は、すべて転職サイトで補うことができます。
短期間で多くの薬剤師求人を収集する目的において、転職サイトは欠かすことができないほど利用価値が高いサービスです。
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具体的にどのようにして転職サイトがハローワークの欠点を補っているのかを次でご説明していきます。
ハローワークの欠点をカバーできる薬剤師転職サイトの5つのメリット
- 条件指定からスムーズな求人比較
- 24時間リアルタイムでアクセス可能
- 非公開求人で予想外の収穫も
- エージェントのサポートで転職成功確率アップ
- 交渉から高待遇の転職も実現可能
さて、転職サイトは「ハローワークの何をカバーできるのか?」を見ていきましょう。
条件指定からスムーズな求人比較
薬剤師の転職サイトは求人数が非常に多く、大量の求人の中から条件指定でスムーズに比較していくことが可能です。
調剤薬局や病院など働きたい職場の種類で検索も可能であり、スムーズに求人比較を進められるのは短期転職にも繋がってきます。
薬局薬剤師
24時間リアルタイムでアクセス可能
転職サイトは24時間いつでもアクセスできるため、ネット環境さえあれば場所や時間に制限されることなく自由に薬剤師求人を探せます。
これはまさにハローワークの欠点を補うことができるわかりやすいメリットです。
非公開求人で予想外の収穫も
非公開求人は転職サイトの1つの醍醐味でもあります。
非公開求人は登録完了後に閲覧できたり、エージェントに相談して提案から見つけられるなど、転職サイトを利用する方だけが対象となっています。
非公開求人は待遇がいい求人を見つけやすいなどメリットがいくつかありますが、その中でもエージェントの推薦から採用に至りやすいケースもあるので、合わせて参考に覚えておいてください。
エージェントのサポートで転職成功確率アップ
こちらも転職サイトならではのメリットですが、エージェントが求人提案や書類などバックアップサポートをしてくれるため、単独転職に比べると早期に転職を成功させやすいです。
ハローワークは「求人探し」→「応募」を単独で繰り返していきますが、転職サイトはエージェントが求人提案をしてくれますし、面接の調整もサポートしてくれます。
こうしたサポートがあることによって転職活動に余裕を持ちやすく、空いた時間で面接の練習をするなど、時間に余裕を持てることは思っている以上に大きなメリットとなります。
現職が忙しい薬剤師にとってはとくに嬉しいですよね…。
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交渉から高待遇の転職も実現可能
転職サイトはエージェントが条件交渉をしてくれることもあるため、初期提示の条件よりも魅力的な内容で転職が決まることがあります。
こちらもハローワークのデメリットである「プラスαの要素がない」という欠点をカバーできるので、非公開求人の「思わぬ収穫」と合わせて覚えておきましょう。
- 自分が希望する条件でしぼって求人を探せる
- 求人を探したいときにいつでもどこでも探せる
- 一般には公開されていない「高待遇な非公開求人」も比較できる
- エージェントのサポートがあるのでスムーズに転職活動ができる
- エージェントが条件交渉をしてくれるので求人に掲載されているよりも年収を上げられる可能性がある
薬剤師転職でオススメの大手3社
薬剤師の転職サイトは「マイナビ薬剤師」が業界No.1の満足度実績を誇っており、まずはここからスタートしてみるのがオススメです。
エージェントは転職が決まるまで書類や面接など全般的にバックアップサポートをしてくれるので、希望をしっかりと伝えながらも強力なサポートもうまく活かすことを意識しておきましょう。
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薬剤師業界に強いエージェントが在籍しているため、同じ目線で話を進めながら求人提案を受けることができます。
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「マイナビ薬剤師」と合わせて利用しておくと、この2社だけでも相当数の求人を比較できます。
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上記2社では物足りないという際に3つ目の選択肢として抑えておきましょう。
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まとめ
ハローワークで求人を探すのも悪くはありません。しかし利便性や扱っている求人の質から考えると、あえてハローワークを選ぶ必要はないと考えられます。
薬剤師専門の転職サイトを使えば、希望する職場を細かく条件設定して検索できますし、担当エージェントの転職サポートを受けることも可能です。
ただしハローワークにしか載っていない求人もありますので、うまく併用しながら転職活動を進めていくのをオススメします。
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