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薬剤師が転職で病院や薬局に直接応募するときのメリット・デメリット

「薬剤師の転職は絶対に転職サイトを利用しないといけないの?」
「気になる病院があるから直接応募したいんだけど、転職サイトを経由すべき?」

薬剤師の転職といば転職サイトを利用して進めていく方が大半を占めています。一方で、転職サイトを使わず気になる企業に直接応募することも可能です。

しかし直接応募だと条件が不利にならないか、きちんと転職を進められるか不安な方も多いでしょう。

そこで今回は、薬剤師が直接応募するメリットやデメリット、直接応募で失敗しないための方法などをご紹介します。

薬局薬剤師

直接応募はメリットがないと言われがちですが、実は転職サイトにはないメリットがたくさんありますよ。

薬剤師が転職で直接応募するメリット

薬剤師が転職で直接応募するメリット

多くの薬剤師が転職手段として選んでいるのが転職サイトです。薬キャリの調査によると、20~30代の薬剤師のうち76%が転職サイトを活用していることがわかっています。

薬剤師の転職サイトの利用率
参考: 薬キャリ

しかし40代や50代、60代と年代が上がってくると次第に転職サイトを使用する方が減少し、直接応募が増えてくることが特徴です。

20~30代で直接応募をしている方は28%しかいませんでしたが、40代になると46%にまで増えます。このように、実は年代によっては直接応募をしている方が半数近くを占めているのです。

では、直接応募することにどのようなメリットがあるのでしょうか。

より高い年収で契約できる可能性がある

直接応募することで、企業が出している求人よりもよい条件で契約できる可能性があります。なぜなら、転職サイトを介さないことで企業が転職サイトに支払うはずだった手数料を節約できるからです。

転職サイトに掲載している求人を介して薬剤師の内定が決まった場合、企業は転職サイトに手数料として薬剤師の年収の役30%程度を支払わなければいけません。年収600万円で採用した場合、手数料が約180万円かかります。

薬剤師が直接応募してきた場合は手数料を節約できるため、その分が給料に上乗せされたりお祝い金として還元されたりすることがあるのです。

薬局薬剤師

直接応募してくれたほうが手数料がかからないから、その分のお金を薬剤師に還元できるのに、と転職サイト経由ではなく直接応募のほうを好む採用者もいるようです。

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やる気を評価してもらえることがある

「転職サイトにも求人を掲載しているのに、あえて直接応募してくるということはそれだけうちの会社に入りたい気持ちが大きいのかな?」と評価してもらえる可能性もあるでしょう。

実際に直接応募してきた薬剤師のやる気を評価して、その場で採用したという話もあります。

薬学生が社長とアポを取って話をしてそのまま採用してもらったというケースもあるので、やる気を評価してもらえる可能性はかなり高いでしょう。

自分のペースで転職活動を進められる

自分で求人を探して応募し、面接や入社日の日程を決められることは大きな特徴です。

転職サイトを利用すると、どうしてもエージェントから転職を急かされたりあまり興味のない求人を紹介されたりと、自分のペースを崩されてしまうことがあります。

直接応募だと誰にも介入されることがないため、マイペースで転職を進められるでしょう。

薬局薬剤師

すべて自分で責任をもってやる必要がありますが、誰からも急かされないのはいいですね。

スピーディーに転職活動を進められる

直接応募だと、企業と薬剤師との間に仲介する人が誰も入ってきません。企業からの連絡がそのまま薬剤師へダイレクトに伝わるため、連絡の伝達にタイムラグが生じる可能性が低くなります。

そのため返事待ちの時間を短縮でき、スピーディーに転職を進めることが可能です。

自分の意思ですべてを決められる

「こちらの求人のほうが条件がいい」「もっと家から近いところによさそうな薬局がある」と周りから言われると、心がぐらついてしまいませんか?

「転職サイトの担当者にお世話になっているから、紹介された薬局に転職しないと申し訳ない…」という気持ちが働いてしまうこともあるでしょう。

直接応募をすれば誰からも何も言われないため、気持ちがゆらぐことなくすべて自分の判断で転職先を決められます

薬剤師が転職で直接応募するデメリット

薬剤師が転職で直接応募するデメリット

「直接応募はするべきではない」「メリットがない」といった声も残念ながら聞くものです。

転職サイトを利用しないことで、一般に次のようなデメリットがると考えられます。

職場の実際の雰囲気や裏情報がわからない

直接応募の場合は、職場の詳細な情報を一切入手できないため、実際に働き始めてから「思っていたのと違う」となってしまう可能性が高いでしょう。

転職サイトのエージェントに頼むと、気になっている職場のリアルな雰囲気をしっかりとリサーチして伝えてくれます。

「求人には残業なしと書いてあるけど、実際はちょこちょこ残業がありそう」「人間関係はとくに問題がなさそう」など、職場に足を運ばないとわからない情報まで伝えてくれるのが特徴です。

また、これまで薬剤師の転職をサポートすることで入手してきた情報も転職サイト側はもっています。これらの情報を直接応募では入手できないため、不利なってしまうでしょう。

ほかの求人と比較することが難しい

エージェントは、薬剤師の希望にマッチする求人をいくつもリサーチして紹介してくれます。

しかし直接応募だと、応募先の候補がどうしても自分が知っている企業だけに限定されるため選択肢が必然的に狭まってしまうのです。

薬局薬剤師

自分で求人を探していると、意外と偏った求人しか見なかったりします。知らないうちに転職先の選択肢を狭めていることもありそうですね。

面接の日程調整や辞退の連絡を自分でしないといけない

いつ面接をしていつから入社するかなど、すべての日程を自分で決めなければいけません。働きながら転職をしている方だと、日程の調整に手こずってしまうこともあるでしょう。

また、複数の企業で内定を貰っている場合は、最終的に1つの企業に絞る必要があります。内定を辞退する企業に自分で連絡するのはなかなか気まずいものです。

雇用条件が不利になることがある

直接応募だと年収が上がる可能性もありますが、逆に条件が不利になる可能性もあります。

転職サイトには非公開求人といって、一般には公表されていない好条件の求人があることが特徴です。非公開求人は誰でも見られる求人とは違い、年収が高かったり休日数が多かったりするものがいくつもあります。

直接応募ではこのような好条件の求人を見られないため、雇用条件が不利になることがあるのです。

面接対策や履歴書の書き方などサポートを受けられない

転職サイトは求人を紹介するだけではなく、面接や履歴書の書き方などのサポートもしてくれます。

直接応募の場合は、応募から履歴書の作成、面接の対策など何から何まで自分一人で行わないといけません

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直接応募のみでしか転職できない企業もある

直接応募のみでしか転職できない企業もある

なかには直接応募のみしか受け付けていない企業もあります。転職サイトに求人を掲載せず、自社のホームページにしか求人を載せていないパターンがあるのです。

たとえば公務員は直接応募するしか方法がありません。また国立病院でも直接応募しか受け付けていないことがあります

公務員や一部の国立病院は転職サイトに頼んでもサポートを受けられないため、直接応募するしか方法がないのです。

薬剤師の転職で直接応募するときの注意点

薬剤師の転職で直接応募するときの注意点

薬剤師の転職は基本的に転職サイトを使った方が得られるメリットが多いと考えられます。

しかし直接応募が絶対にダメだとは言い切れません。もし直接応募する場合は、次の3つのことに気をつけて転職を進めましょう

日程調整は自分で責任をもって行う

「どうしてもその日は面接に行けません」「この日から働き始めるのは難しいです」といった場面が出てくるでしょう。

企業が日程を調整してくれることが多いとは思いますが、時には仕事の休みを取ったり退職日を調節したりする必要もあるかもしれません。複数の企業に応募している場合は、さらに綿密な日程調整が必要です。

なかなか時間が合わず大変なこともありますが、責任をもって自分で調整を行いましょう。

福利厚生や残業については納得いくまで確認する

「求人に載っている情報はしっかり確認したから大丈夫」ではまだ確認不足です。

残業代は1分単位で支給と書いてあっても実際は誰も残業をつけていなかったり、駅から徒歩3分と書いてあっても他店舗への応援が多く通勤に時間がかかったりなどのケースもあります。

「働き始めてからこういうことがあったら嫌だな」と少しでも感じることは、応募する前にしっかりと確認しておきましょう

薬局薬剤師

残念ながら求人には細かいことまで書いていない場合が多いので、条件は納得がいくまで必ず確認すべきです。

一度は自分の足で職場の雰囲気を見学しに行く

「アットホームな職場」「和やかな雰囲気」など求人に書いてあっても、実際はピリピリしていたり人間関係が悪かったりすることは少なくありません。

学生時代のアルバイトでこのような謳い文句につられて失敗した経験がある方も多いのではないでしょうか。

薬剤師の転職でも求人に書いてある情報が必ずしも正しいとは限らないため、できるだけ一度は職場に足を運ぶようにしましょう

薬剤師の転職はエージェントを活用する方法が一般的

薬剤師の転職はエージェントを活用する方法が一般的

絶対に直接応募をするべきではない、とは言えません。転職サイトのほうが安心という方もいれば、直接応募のほうが気楽という方もいるでしょう。

しかし、エージェントのサポート内容を考えると転職サイトを利用したほうが損はしません

勤務条件の交渉をしてもらえる

直接応募でも面接官や社長から評価を貰えれば年収を上げてもらえる可能性があります。しかし、確率はさほど高くありません。

一方で転職サイトを利用すると、ほとんどの場合でエージェントが勤務条件の交渉をしてくれます。こちらからとくに何か頼まなくても交渉をしてくれることがほとんどです。

「何もせず年収を上げてもらえる可能性がある」と考えれば、直接応募よりも転職サイトを利用したほうがお得でしょう。

薬局薬剤師

自分から「もうちょっと年収を上げてほしい」と企業側に言うのはなかなか難しいですよね。

希望に合った求人を紹介してもらえる

転職サイトに登録すると、担当者から希望条件のヒアリングがあります。

伝えた条件にマッチする求人をエージェントがメールで定期的に送ってきてくれるため、自分で求人を探さなくてもさまざまな求人を吟味することが可能です。

転職サポートが魅力的

履歴書や面接の対策はもちろん、勤務条件の交渉や日程の調整、辞退の連絡などすべてエージェントに任せることが可能です。

自分一人でやるべき作業を大幅に削減できることは大きな魅力でしょう。

直接応募だと何かと孤独を感じやすい転職活動ですが、転職サイトを使えばエージェントと二人三脚でスムーズに進められます

まとめ

薬剤師は転職サイトを活用してよりよい条件で転職しよう

薬剤師の転職で直接応募をすると、やる気を評価してもらったり自分のペースで進められたりといったメリットがあります。

しかし、転職活動のすべてを自分一人で進める必要があるため、求人の選択肢が減ったり職場の細かい情報がわからなかったりなどのデメリットもあるものです。

公務員や国立病院など直接応募しか受け付けていないところもありますが、それ以外の職場へ転職を考えている場合は、転職サイトを利用したほうが損をしない転職ができるでしょう。

薬局薬剤師

転職サイトを利用して逆に損をしたということはまず起こらないので、登録するだけしてみるのもおすすめです。