薬剤師の労働時間は1日あたり約8時間が平均です。朝の9時から夕方の5時までが多いでしょうか。
労働時間は業務種別によっても変わりますが、薬剤師の現状として「調剤薬局」に就労している人の割合が相当多いため、それを元にしても大よそ8時間が平均です。
厚生労働省のデータによると、1982年から2004年までは「薬局」と「医療施設」の薬剤師数は殆ど同じですが、2006年頃を境にして「薬局」に勤める人の割合が圧倒的に多くなっています。2014年には「薬局」の就労者数が161,198人、「医療施設」の就労者数は54,879人となっています。
薬剤師の月間平均の残業時間は残念ながら統計データがありません。
冒頭で紹介したように薬剤師の受け皿は「薬局」が中心ですが、そこから推測すると残業有りの職場が多い印象があります。薬局の残業の頻度は職場によって異なり、地域や季節によってもかなり差があります。そのため、転職する時に「薬剤師業界」として月間平均の残業を考慮してもあまり意味がなく、応募先の職場ごとにしっかりと確認することが大切です。特に面接を受ける時は必ず質問しておきたい内容でもあります。
薬局の仕事は患者さんが多い日はとても忙しいです。年間を通してみると、インフルエンザが流行する11月頃から翌年の3月頃までは忙しい日が多いです。それに伴って残業する日も自然と多くなります。その他に残業を余儀なくされるのが「棚卸し」です。「棚卸し=残業」というのは調剤薬局では常識であり、そのくらいとても大変な作業です。
残業が多い時期に焦点を絞ると、一度の残業時間は1時間から2時間ほどです。忙しい時期はこのくらいの残業は当たり前のようにあるので、一切残業なしでずっと働き続けることは少し難しいです。また、薬局の残業は薬剤師の相方となる事務員さんも同様に残業頻度が多くなるので、職場全体として残業が多くなるイメージを持っておきましょう。
病院などの「医療施設」で働く場合も、基本的に風邪が流行する季節は忙しくなります。一方、製薬会社や研究機関などで働く場合、これは一般企業と同じでその会社の状況によって残業はかなり変わります。
薬剤師は特殊な職業であり、活躍の場がとても広いです。どんな職場に就労するのかによって、残業の時間や頻度は大きく変わります。
薬剤師の労働時間は約8時間が平均、薬局のように残業が多いケースを想定しても「忙しすぎて辛い職業」とは言えません。逆に平均年収が400万円~600万円の水準であること、さらに時給相場が2,000円~4,000円であることを考慮すると、労働に見合った収入を得られる職業だと思います。
アルバイトや派遣で時給3,000円で働いたとすると、8時間×3,000円=24,000円の日当です。一般職から見ると考えられない金額です。
薬剤師は薬を扱うプロですが、職場によって業務内容は極端に違います。麻薬捜査官なら麻薬の捜査、調剤薬局なら1日の殆どは患者さんの接客です。
薬剤師は楽な仕事なのか?これは各職場の業務内容から判断する必要があります。また、これは自分にとって合っている業務内容かどうかも考慮しておくべきポイントです。
薬剤師の代表的な勤め先は上記のとおりですが、それぞれのジャンルにおいても様々な勤め先があります。例えば、製薬会社だけを見ても「MR」や「臨床開発」、「治験コーディネータ」や「臨床開発モニター」など、いろんな仕事を選べます。
薬局というのは基本的に職場のスペースが狭いです。万歩計などを装備して仕事をすると、仕事が終わっても殆ど走行距離が伸びていないことが良くあります。仕事の内容は「調剤業務」が主な仕事ですが、患者さんがやってきたら接客をしながら「服役の指導」をします。1日の殆どがこれの繰り返し、合間を縫って各施設へ薬の配達などをします。他には「薬歴管理」も重要な仕事です。
薬局の仕事はそれほど辛いと感じる内容ではありませんが、狭いスペースで少人数のビジネスライフを送るので人間関係がこじれると最悪です。また、近くの医院の医師とも連携を取ることが必要不可欠であり、医師の処方に疑問を感じることが多いと常に疑問や不安が付きまといます。
後は定期的に勉強会へ足を運ぶ必要があるため、ここに時間を割かなければならないのは少し辛いです。しかし、勉強会へ行くと知識を身に付けるという意外にも、有名な方々に出会える、ちょっとした豪華なパーティーのような雰囲気を味わえるなど、メリットもたくさんあります。
薬局において薬剤師が最終的に目指すのが「管理薬剤師」ですが、管薬に就いたら上記以上に仕事が増えます。その場合を想定しても、一方的に「楽」か「辛い」で表現するのは難しく、やはり今の仕事の「充実感」や「やりがい」、「職場の人間関係」などによって答えが変わってきます。
薬剤師に近い職業は有りそうで無さそうです。患者さんを接客するという点を挙げるなら、調剤薬局の事務員さんや歯医者さんの事務員さん、あるいは病院の受付も似たような部分があります。MRで働くことを考えると、一般企業のサラリーマンと同じように営業という部分は同じです。
薬を扱いドラッグストアで活躍するという点を考えると、「登録販売者」が最も薬剤師に近いでしょうか。
登録販売者も勤め先によって任される仕事内容は様々ですが、待遇を含めて薬剤師と比較した場合は薬剤師の方が楽かもしれません。ただし、薬剤師の場合はミスをした時に業務上過失致死に問われる可能性があり、これが毎日の仕事において常に重大な責務を背負いつつ就労することになります。
登録販売者からすると雑用を含めて「薬剤師はいいな・・・」と思いますし、薬剤師からすると資格を取るまでの過程を含めて当然といった感じでしょうか。
一概に比較はできませんが、同じ職場において「1日の仕事の負担」や「給料」という部分を見ると、登録販売者の方が過酷かもしれません。
薬剤師の仕事が楽に感じるかどうかは人によってかなり意見が分かれます。
残業や労働時間だけを見ると、特別な内容でもなく至って平均的です。また、職場の環境や業務内容によって過酷さが変化するのも一般職と同じであり、楽に働ける職場を見つけるためには「職場選びの眼力」が必要です。
これから薬剤師を目指すという方は確実に資格を取得するまでの方が辛いと感じると思います。実際に就労すると、苦労して取得した資格を使って重要な仕事を任されることに喜びを感じ、社会的な地位も少なからず実感すると思います。
すでに薬剤師として就労している方は、今の職場が過酷なのであれば転職を検討してみてはいかがでしょうか?今回紹介したように薬剤師は様々な職場で活躍できます。また、同じ業務内容の仕事でも職場が変わると仕事に対する考え方も変わるので、新たなビジネスライフを模索してみてください。
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