薬剤師はバブル期であり、条件を重視しながら最適な就労先を見つけやすい状況です。
基本的に求人情報は簡単に見つかりますが、いかに希望を通した転職を実現できるか?ここが転職のポイントとなります。自分の希望をしっかりと通して転職するためにも「転職エージェント」や「転職支援会社」は活用しておきましょう。
薬剤師求人を探す方法は大別すると「民間媒体」と「ハローワーク」に分かれます。
民間媒体には様々な媒体がありますが、今やネットで転職活動するのが当たり前となっている中、「転職エージェント」や「転職支援会社」が欠かせない現状があります。
転職支援会社というのは転職を支援することをビジネスにしている会社のことです。ネット上で見かける求人サイトや転職サイトがこれに当たります。また、もっと大きく言うと求人を扱っている会社はすべて転職支援会社と思っておいて大丈夫です。ハローワークは国営なのに対して転職支援会社は民営、ハローワークの民間バージョンと捉えると分かりやすいです。
ちなみに求人サイトと転職サイトは同じです。サイトによってどちらの名称を使っているのかは様々ですが、サービスとして大きな違いがありません。ネットで求人を探せるサイトという意味では、「ハローワーク・インターネットサービス」も求人サイトや転職サイトの1つです。
転職エージェントというのは「コンサルタント」が在籍しており、コンサルに相談しながら転職活動を行えるサービスです。
今は本当にいろんな求人・転職サービスが存在するので、「転職支援会社=転職エージェント」と思っておいて問題ありません。特に大手の転職サイトや求人サイトは、求人を閲覧&応募できるだけではなく、コンサルを使えるところが非常に多いです。
「転職エージェント・転職支援会社」は無料で利用できるので、コストは一切掛かりません。ただし、一部の業者においては「有料コンテンツ」が用意されているところもあります。
有料だからといって成果が上がるのか?これは何とも言えません。
そのまま普通に考えると、お金を払えば良い求人を出すのでしょうけど、使ってもらわなければ利益が出ませんね。一般的にファーストチョイスは無料なので、転職のためとはいえ有料業者は最後の手段で良いと思います。
「転職エージェント・転職支援会社」の主なメリットは以下のとおりです。
他にも色々とメリットがありますが、上記のような内容がメリットとしてクローズアップされることが多いです。この中でも、「転職エージェント・転職支援会社」の大きな売りとされているのが「非公開求人」です。
一般的に誰もが閲覧できる求人を公開求人、その逆を非公開求人と言います。
「転職エージェント・転職支援会社」の殆どは、自社のサービスの売りを「非公開求人多数!」と表現します。基本的に今や競合社が多い中で「非公開求人」は特に珍しいわけでもなく、大手の「転職エージェント・転職支援会社」を利用すれば何かしらの非公開求人は用意されています。
利用先を選ぶ上で非公開求人があるかどうかより、その「質と数」を意識しておきましょう。
非公開求人の数が多いほど、転職者にとっては期待が持てます。ただし、非公開求人が閲覧型ではない場合、どのくらいの数が示されているとしても、その数すべての非公開求人を提案してもらえるわけではありません。これは担当者によってどんな求人をマッチングするのか?ここによって変わってくるので、数よりも担当者の判断がすべてとなります。
非公開求人の質については、これは利用してみなければ分かりません。そこで、一般的には1社ですべてを決めるのではなく、数社で相談しながら非公開求人を比較するわけです。
「転職エージェント・転職支援会社」は登録型のサービスです。登録時に必要なのはメールアドレスだけです。後は個人情報だけで登録を完了することができ、5分もあれば登録が終わります。
登録後、すぐにサイト内で求人を閲覧できるようになりますし、転職エージェントの場合は時間帯によってはその日から相談可能です。また、メールで求人が送付される場合、その日からある程度の求人情報を入手できます。
薬剤師のみなさんは「転職エージェント・転職支援会社」を利用する時、インターネットで検索して上位のサイトから閲覧していくと思います。その中で、気になるサイトがあると順番に登録していくと思いますが、それを手っ取り早く済ませるために先に登録用のメールアドレスを作っておきます。
一般的には日頃から使っているメルアドで登録することが多いですが、登録後は想像以上にメールが送付されてきます。特に複数のサイトに登録すると、その数が異常に多くなるのでメール管理だけでも面倒になります。そこで、転職用にフリーメールアドレスを作っておきます。
Yahoo!やGoogleなど、フリーメールアドレスは簡単に作れるので、転職用にメルアドを作成しておきましょう。
フリーメールアドレスを作ったら、転職活動の序盤に気になるサイトへまとめて登録します。登録する数にもよりますが、2時間もあれば十分に終わります。
各サイトへ登録後、メールの情報配信というのは日数が経つほど減る傾向があります。そのため、早く就職先を決めたいなら序盤にまとめて登録を済ませる方が、一気に大量の案件を取得できるので便利です。
薬剤師の「転職エージェント・転職支援会社」の登録先は薬剤師特化サイトを選ぶのが基本です。
オススメの登録先として、「薬キャリ」、「マイナビ薬剤師」、「ファーマキャリア」があります。この3つは薬剤師の案件に特化しており、薬剤師専門のエージェントも在籍しているのでオススメです。
薬キャリは「エムスリー株式会社」が運営する媒体です。2000年9月に設立された歴史の浅い会社ですが、東証一部に上場しているなど会社の規模は大きいです。
薬キャリは「メディカルプラネット」や「マイナビ薬剤師」など、提携先が非常に多いです。それらの提携先における薬剤師求人を一括で探せることが利点です。サイト更新の頻度も優秀で新着求人がしっかりと反映されており、病院や薬局など薬剤師の職場情報の特集記事が用意されているのも嬉しい点です。
マイナビ薬剤師は「株式会社マイナビ」が運営する媒体です。昭和48年に設立された歴史のある会社です。転職支援会社の大御所であり、この業界の代名詞と言えるほど知名度が高いです。
マイナビ薬剤師は「4年連続・ご利用者満足度・NO1」という売り文句を掲げていますが、これは間違いないでしょう。一般的に薬剤師の「転職エージェント・転職支援会社」を探す時に絶対に1度は目に留まります。そのくらい知名度がとにかく高く、コンテンツも非常に充実しているので何かしらの「満足」を得やすいサイトです。
マイナビ薬剤師の転職エージェントの信頼性は、サイト内でエージェントのプロフィールが公開されている点にもあります。マイナビは全国規模であり、各地域に担当者が配属されている形態なので、サイト内で紹介されている方が絶対に担当してくれるとは限りません。しかし、少なからずエージェント情報を事前に把握できるのは安心に繋がりますね。
ファーマキャリアは「株式会社アデプティマ」が運営する媒体です。2006年に設立された会社であり、転職方法がネットにシフトするという時代の流れに乗った新参会社です。その先見の明を活かして、今の転職エージェントやサービスの現状に疑問を持った人が集まって「新しいサービス」を目指しているようです。
ファーマキャリアはコンテンツの規模や求人数は「薬キャリ」や「マイナビ薬剤師」に劣りますが、サイト構成としては「シンプル」という点が一番の魅力です。あれこれ情報を掲載せず、とにかくエージェントの手腕で勝負するというスタンスは期待が持てます。
また、個人的にはファーマキャリアの会社概要のメッセージに大きな魅力を感じます。
ファーマキャリアは、薬剤師専門の転職支援サービスです。薬剤師が不足している状況が続く中、薬剤師向けの転職支援サービスは数多く存在します。そんな中で、既存の転職エージェントの運営方針やサービス提供のあり方に疑問を持ったキャリアコンサルタントが集まり、新しいサービスを始めました。
引用元:https://pharmacareer.jp/company/
エージェントの利用は自分とエージェントの双方に「一定の駆け引き」があります。
自分は「良い求人が欲しい」、エージェントは「自社で転職して欲しい」、この駆け引きによって双方の利害が一致しないことがあります。それが一般的に言われるエージェントを活用するデメリットです。
エージェントを利用するメリットの1つに「非公開求人」がありますが、これは相談する中で「非公開求人をお願いします!」と言う必要はありません。
基本的にエージェントに相談する時は「担当者の提案」が最も重要であり、それが公開求人であろうが非公開求人であろうが、<strong>自分の価値に見合った提案を説得力を持って提示してもらえるかどうかがポイント</strong>です。
他社を利用していることを各社の担当者に言うべきかどうか?これは言っても問題ありません。むしろ、転職のプロならそれをすることが当たり前という認識を持っておくのが常識です。
「他社でも求人を探してますか?」と会話の流れから聞かれることもあると思いますが、その時に自然と「いくつか利用しています」と答えれば良いと思います。これはポジティブに考えるなら競争させることができますし、ネガティブに考えるなら適当な求人を紹介されると言えます。
もし、適当な対応をされたら「担当者の変更をお願いします」と言いましょう。あるいは解約してもOKです。解約してもお金は発生しませんし、無料なら気軽なスタンスで利用できますね。今の時代、本当に「転職支援会社=転職エージェント」は利用先がたくさんあるので、どちらかと言えば利用者の方が有利な立場です。
薬剤師の転職先を探すにあたり、色々と考えや希望がありますね?それはしっかりと担当者に伝えましょう。
例えば、絶対に常勤で勤務できる仕事を探したい時に担当者から「非常勤の仕事しかありませんね・・・」と言われたら、そこで自分の希望を諦めるとエージェントを利用する意味がありません。普通に求人を探せば少なからず常勤の求人は見つかりますね。
基本的にエージェントは転職者のキャリアをコンサルタントすることが仕事なので、あまり相手の提案することばかりを鵜呑みにしても転職は成功しません。また、自分の考えや希望をしっかりと説明することで、エージェントもあなたをサポートしやすくなることは間違いありません。
今回紹介した「薬キャリ」「マイナビ薬剤師」「ファーマキャリア」でも、様々な担当者に出会えると思います。そんな中で、最終的には信頼関係を築けるほど、安心して転職サポートを任せやすくなります。素直に相談できるスタンスなら、自然と信頼関係を構築しやすいと思います。
薬剤師の転職方法として、「転職支援会社」を使って求人を検索しながらも、「転職エージェント」を通してキャリアの提案を受けるのは基本的な転職方法となります。ハローワーク1本で仕事を探すことに比べると、希望を通した転職に期待を持ちやすいです。
これから薬剤師の転職活動を開始するという方は「薬キャリ」「マイナビ薬剤師」「ファーマキャリア」から始めてみてはいかがでしょうか?
どんなに忙しい医師のアナタも、この2社は登録必須です。
この2社だけでもかなりの情報量があり、優秀な担当探しが楽になるはずです。
信頼できる大手・実力ある支援会社のみを厳選してご用意しております。自分に合った転職サイトを3社前後を目安に選びます。
登録したい転職サイトが3社決まったら、登録項目は似てますので同じタイミングでまずは一気に登録を済ませてしまいましょう。
登録後、本人確認の電話連絡があるはずです。希望の条件を伝え、「転職の意思がある」と必ず伝えます。良い担当者・優良な非公開求人情報を掴むための必須条件です。
支援会社・エージェントを使う最大の醍醐味。複数社のいろんな担当者と話しましょう。Aランク、Sランクの求人は優良担当者経由でしか出てきません。
法的には、転職する2週間前までに雇用主に通知すれば退職はできることになっています。それまでに転職先の面接を完了させ、内定獲得とスケジュール調整を行いましょう。