薬剤師の転職は新しい仕事に挑戦する機会でもあります。
職場が変わると仕事内容も大きく変わり、薬剤師の知識を大きく広げることもできます。
薬剤師が活躍する代表的な職場にスポットをあてて、給与や仕事内容などを比較してみましょう。
薬剤師の代表的な職場は以下の4つがあります。この中でも人気が高いのが「調剤薬局」です。イメージとしては「病院」で働く薬剤師が多い感じがしますが、実は最も大きな受け皿は「調剤薬局」です。
病院における薬剤師の仕事は主に以下のような内容です。
薬歴管理や服役指導などは「調剤薬局」と同じですが、病院は医師や看護師など周囲と連携を取りながら「チーム医療」することが特徴です。内服薬だけではなく注射薬も扱うことになるので、日々勉強をしながら従事することが求められます。また、周囲とコミュニケーションを取ることが欠かせないので、人間関係がうまくいかないとストレスが溜まりやすいです。
仕事のやりがいは「看護師」や「医師」と同じように患者さんを目の前に専門知識を活かすことになるため、患者さんが回復に向かうと何とも言えない達成感があります。キャリアアップとしては現場の薬局長を目指すことができますし、スキルアップを含めて実力を伸ばしやすい職場です。
病院の薬剤師の年収は調剤薬局とさほど変わらず、400万円~500万円くらいが平均とされています。残業の頻度が高いとやや収入を伸ばしやすくなりますが、その反面として薬剤師の数が少ない職場だと仕事の負担が大きいのはデメリットです。
調剤薬局における薬剤師の仕事は主に以下のような内容です。
調剤薬局は典型的な薬剤師の実務をこなす職場です。薬を調剤しながらも患者さんがやってきたら服役指導を行います。薬局によっては近くの老人ホーム等の施設に薬を配達しなければならないことがあります。人手が足りない薬局なら、この業務を薬剤師が行うケースもあります。仕事の負担という点では、病院と同じように薬剤師がしっかりと確保されているかどうかで大きく変わります。
調剤薬局の薬剤師の年収は400万円~600万円ほどが平均とされており、キャリアを目指すなら管理薬剤師になりたいところです。管理薬剤師になると大幅に収入が上がりそうなイメージがありますが、これは職場によります。単純に管薬手当が少し付くだけのケースがありますし、「管理薬剤師=基本給アップ」で大きく収入が伸びる職場もあります。
ドラッグストアにおける薬剤師の仕事は主に以下のような内容です。
ドラッグストアの業務内容は調剤薬局に似ていますが、接客業という側面が割と強いです。お店によっては調剤薬局と一緒になっている店舗もありますが、その場合は調剤薬局と業務内容は変わりません。調剤薬局の経験がある方からすると、ドラッグストアは楽に感じる一面があると思います。その一方で、商品の陳列や接客など、お店の売り上げを意識しながらも接客業務をすることに戸惑うこともあると思います。
ドラッグストアの薬剤師の年収は400万円~700万円ほどが平均とされており、店長を任されるようになると病院や調剤薬局よりも年収が大きく伸びやすいと言われています。ドラッグストアブームの現状がある中、求人広告を見ても薬剤師の待遇はとても魅力的ですね。
新卒からドラッグストアへ就職しなくても、調剤薬局や病院でスキルを磨き、キャリアの途中でドラッグストアへシフトすることも可能です。基本的にOTC専門のドラッグストアに比べると、調剤薬局や病院で働く方が専門性の高い薬識が求められるケースが多いです。そのため、ドラッグストアで経験を積んで調剤薬局や病院へ転職するよりも、その逆の方が転職を成功させやすいかもしれません。
企業関連の薬剤師の仕事内容は勤め先によって大きく異なります。また、本当に様々な企業で薬剤師の仕事があるので、企業だけでもかなり選択肢が広いです。企業の主な薬剤師の仕事は以下のような内容です。
いろんな企業がある中でも、製薬会社は代表的な勤め先です。医薬情報担当者として営業を行う仕事、治験コーディネーターの仕事など、製薬会社だけでも職種が豊富です。一方、商品開発に携わることもでき、何かと新しいことにチャレンジできます。上記は求人広告で見かけることが多いメジャーどころですが、もっと掘り下げるといろんな企業における仕事が見つかります。
薬剤師の年収の話題になると、絶対に名前が上がるのが製薬会社です。年収1,000万円以上を稼ぐ薬剤師もいると言われ、役職に就くことができると大きく収入を伸ばせます。しかし、これもドラッグストアと同じで、勤め先の会社によりますし、一般的な職業と同じように会社でいかに結果を出せるのかによって変わると言えます。夢を持てる反面、実力が問われるので人によっては調剤薬局や病院よりも収入が低いケースも当然ながらあります。
薬剤師は上記で紹介した勤め先以外にも、行政機関や教育機関においても仕事があります。国家公務員として従事すると、他とは違ったキャリアを歩めます。こうした方面からも転職を検討してみるのも悪くはありません。
ちなみに国家公務員は人事院のデータを参考にすると、初任給は約20万円です。国家公務員は年齢を重ねるに連れて年収が上がるので、安定したキャリアを歩めることは間違いありません。しかし、民間企業に比べると初年度の年収はやや劣ります。また、福利厚生が手厚いこと、残業が少なく土日の休みを確保できることなど、国家公務員ならではのメリットがあります。
薬剤師に限らず国家公務員は人気が高いですが、薬剤師の国家公務員の求人はとても少ない状況です。自分の転職のタイミングでうまく応募先が見つかるとも限らないので、計画的に転職することがポイントです。
資格取得後の就職活動、あるいはキャリアを目指した転職活動など、どんな職場で働くべきかは迷うと思います。基本的に同じ業界において実績を積む方が、将来のキャリアは充実させやすいです。製薬会社で成功を目指すなら、最初から製薬会社に勤める方が効率が良いですし、何かしらの方向性をキャリアの序盤で見出しておきたいところです。
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法的には、転職する2週間前までに雇用主に通知すれば退職はできることになっています。それまでに転職先の面接を完了させ、内定獲得とスケジュール調整を行いましょう。