薬剤師は、薬剤師になってからが本当の勉強のスタートです。毎日のお仕事を通してさまざまな発見や気付きがあることでしょう。ときには職場内で勉強会をしたり情報交換をしたりすることもありますよね。
でも職場で得られる知識にはどうしても限界があります。そのようなときに活躍するのが薬剤師のコミュニティーや掲示板などのネットを使った情報の交換場所です。
今回は薬剤師なら知っておきたいコミュニティーや掲示板、ブログやTwitterアカウントなどをご紹介します。
薬局薬剤師
この記事の目次
職場内の情報交換には限界がある!外の薬剤師とも関係を持とう!
職場内の薬剤師とお薬の情報交換をしたり、わからないところをお互いに教え合ったりというのはきっとどこで働いている薬剤師でも行っているでしょう。
でもそれだけでは物足りないと思った経験はありませんか?どうしても職場内だけでの情報交換だと、知識も偏ってしまいますし得られる情報の量にも限界が来てしまうんですね。
だからできるだけ職場の外の薬剤師とも関係を持つことがオススメ。今はパソコンやスマホを使うだけでどんな情報でも得られる時代です。
日本全国の薬剤師とつながりを持つことで、これまで得られなかったような情報も手に入れられるようになるでしょう。
薬剤師同士が情報交換できるつながりを作る方法
外でのつながりを持つことで、全国の薬剤師と情報交換ができるなんてステキですよね。でもどうしたら薬剤師とつながりを持てるようになるの?なんて思っている方もいるかもしれません。
薬剤師同士がつながる方法は意外と簡単です。ここではいくつか例をご紹介しましょう。
コミュニティーや掲示板に参加する
薬剤師限定のコミュニティーや掲示板が、ネット上にはいくつか存在します。中には有名な企業が運営しているものもあります。
コミュニティーや掲示板は情報を得るだけでなく、自分から発信したり相手に質問したりすることもできますので、相互に情報のやりとりをしたい方にオススメです。
勉強会に参加する
勉強会はより専門的な知識を吸収できるので、積極的に参加している方も多くいます。
病院や薬局など職場で行われる勉強会だけでものたりない方は、職場の外で行われている勉強会にも足を運んでみるときっと楽しい発見がたくさんあるはずです。
オフ会に参加する
オフ会に参加するのも情報交換をする1つの手段です。カッチリとした勉強会ではなく、薬剤師同士が比較的ゆったりと話ができるオフ会は、情報交換だけでなく薬剤師同士の人脈を増やすのにも適しています。
おすすめ薬剤師転職サイトおすすめの16社を徹底比較【最新ランキング】
薬剤師なら入っておきたい!人気のコミュニティー・掲示板
ではここからは、薬剤師なら入っておいて損はないコミュニティーや掲示板をご紹介していきます。
薬剤師掲示板 | Pharmacist Community(m3.com)
〈公式サイト〉薬剤師掲示板
薬剤師掲示板は薬剤師の転職サイトでお馴染み、あの薬キャリを運営するエムスリー株式会社によって運営されている掲示板です。薬剤師の登録者数はなんと10万人を超えています。
莫大な量のトピックがあるので、眺めているだけでも楽しいですよ。また医療ニュースや医療コラムなども掲載されています。
最新の医療ニュースを確認できる他、「みんなの年収っていくら?」、「向精神薬の処方日数」、「月の残業時間」など気になる薬剤師たちの悩みや現状をフリートークでお話できます。
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薬キャリに登録してみよう!
人気の薬キャリ薬キャリの口コミ・評判やメリット!薬剤師転職サイトの中でも秀逸で薬剤師の半数が登録
ココヤク ※2018年12月、サービス終了
〈公式サイト〉ココヤク ※閉鎖
薬剤師のコミュニティーサイトの中でもっとも有名と言っても過言ではないのが、こちらのココヤクのサイトです。ココヤクには薬剤師のQ&Aが設置されているので、いつでも疑問点を質問できます。
他に薬剤師が投稿しているブログや、薬剤師業界のニュース、セミナー情報などもチェック可能です。おそらく薬剤師のコミュニティーサイトの中ではココヤクがもっとも希望が大きいのではないでしょうか。
※2018年12月、サービス終了してしまいました…!
薬剤師に人気の勉強会・セミナーの情報はここから仕入れてみよう
最先端で蜜な情報がほしいときは、やはり勉強会に参加するのが1番です。全国の勉強会の情報を知るのにぴったりなサイトを2つご紹介します。
P.P.Club(ピーピークラブ)
〈公式サイト〉P.P.Club
P.P.Clubは薬剤師の交流会の企画を提供するサイトです。「暮らしと仕事に活かす漢方」や「投薬英会話」といったセミナーを定期的に開催しています。
セミナーの開催地は東京がメインですので、関東にお住まいの方は登録してみてはいかがでしょうか。
日本在宅薬学会
〈公式サイト〉日本在宅薬学会
日本在宅薬学会ではバイタルサイン講習会や漢方セミナーなどの情報を入手することができます。他にこちらの学会に入会すると無料で視聴できるe-ラーニングもありますよ。
とくに漢方薬に関するセミナーを多く開催しているので、漢方に興味のある方はチェックしておきましょう。
専門知識を勉強したい薬剤師向け!かための情報交換をするなら?
日本薬剤師研修センター
〈公式サイト〉日本薬剤師研修センター
大学教授や病院の薬剤師たちを招いて行う研修、また各種認定試験に必要な単位を取得するための研修などの情報が日本薬剤師研修センターのサイトからまとめて確認できます。
都道府県ごとにわけて研修の情報を探せるので、どこにお住まいの方にも役立つこと間違いなしです。これ以上に全国の研修情報を網羅しているサイトは他にないでしょう。
MedPeer(メドピア)
参考:メドピア
メドピアはあらゆる医療従事者が利用できる総合情報サイトです。メドピアに登録してmedパスを作ることで、各サイトへいちいち登録することなく21種類ものサイトが利用できるようになります。
参考:メドピア サービス概要
メドピアに登録するだけでさまざまなサイトを利用できるのはとても便利ですよね。
薬剤師だけでなく医師や看護師など医療コメディカルたちが利用するサイトが集まっているので、幅広くしかも現場に近い知識を習得できます。
- オンライン勉強会への参加
- 希少疾病に関する文献
- アレルゲン免疫療法
このように自宅のパソコンやスマートフォンから勉強会に参加したり、専門的な知識を集めるのに便利です。
DI online
〈公式サイト〉DI online
薬剤師が情報を集めるサイトとしては、こちらのDI onlineも欠かせません。ほぼ毎日、新着記事が更新されているので鮮度の高い情報をキャッチすることができます。
「抗菌薬の選び方は?」
「低用量ピルと脳梗塞の関係性は?」
「取り間違えに注意な薬は?」
など、薬剤師なら知っておきたい情報、知りたくなるような情報が満載です。
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Care Net
〈公式サイト〉Care Net
Care Netは最新かつ信頼性の高い情報をいち早く入手するのにとても役立つサイトです。
完全に専門家向けに情報を発信されているので、気軽に読むというよりは気合いを入れて読む必要のあるサイトと言えます。
最新の論文の要点が分かりやすくまとめられているほか、疾患の予防法やワクチンの有用性などのコラムも充実しています。
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気軽に勉強したい薬剤師向け!やわらかめの情報交換をするなら?
研修やセミナー、勉強会ってとてもためになる情報が多いのですが、仕事との時間が合わなければ参加できませんし、ものによってはセミナーの参加に何万円も必要な場合があります。
「もう少し楽に、簡単に情報交換できたらなぁ」とお考えの方はTwitterやブロガーさんの情報を追うのがオススメですよ。仕事の休憩中や自宅でくつろぎながら、いつでも情報を収集できます。
しかもTwitterやブログを通して情報を集めるだけでなくやりとりもできるので、気軽に情報交換ができます。
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薬剤師がTwitterでフォローしておくべきオススメアカウント
Twitterをやっている方があなたの周りにもいませんか?検索してみると意外と多くの薬剤師が、Twitterでお薬や疾病などに関する情報をつぶやいているんですよ。
140字という限られた字数の中に必要な情報がぎゅっと詰まっているので手軽に素早く情報収集が可能です。ここではとくにオススメのアカウントします。
薬剤師ときどき父(やくちち)@yakutitiさん
〈参考〉薬剤師ときどき父(やくちち) (@yakutiti) | Twitter
@yakutitiさんは薬剤師のTwitter界ではとても認知度の高い方です。@yakutitiさん、他の薬剤師には真似できないような情報を発信している方。
なんと「お薬の味見」をし、その様子をブログやTwitterを通して発信されているのです。お薬がどのような味なのか、どんな添加物が入っているのかなどを詳しくご説明されています。
タクヤ先生 中医学/薬剤師@takuyasenseiさん
〈参考〉タクヤ先生 中医学/薬剤師 (@takuyasensei) | Twitter
@takuyasenseiさんは中医学講師としても活躍中の薬剤師です。一般の方でも興味を持つ疲れの取り方、脳の休め方から、疾患の説明までさまざまな情報を発信されています。
ご自分で中医学のオンラインサロンを開かれているので、中医学に興味がある方はぜひチェック。
ムセキ@薬剤師×漢方×作曲 @nagoyakampoさん
〈参考〉ムセキ@薬剤師×漢方×作曲
ムセキ@薬剤師×漢方×作曲はとことん漢方薬を突き詰めて勉強されている方です。
ブログにはあらゆる漢方薬の効果や副作用、漢方薬ならではの考え方が分かりやすくまとめられています。
漢方薬はとても奥が深く一人で勉強していると沼にはまってしまうので、ムセキ@薬剤師×漢方×作曲さんのツイートやブログを見ていると知識がまとまりやすいですよ。
ブログでお薬の情報を発信してくれる薬剤師ブロガー
Twitterをしている薬剤師も多いですが、ブログを通して情報発信をされている方も探すと多く見つかるんですよ。ここでもオススメのブログを3つご紹介していきます。
ぼうそう医薬情報室
〈参考〉ぼうそう医薬情報室
ぼうそう医薬情報室は、小石まり子さんという方が執筆されているブログです。効能効果の追加、新薬の情報、オススメの書籍などをご紹介されています。
医療用医薬品の販売状況などを詳しく知りたい方にオススメのブログです。
薬剤師の脳みそ~くすりと医療制度
〈参考〉薬剤師の脳みそ?くすりと医療制度
個人薬局の管理薬剤師をしながらブログの執筆も行っているぺんぎん薬剤師さん。医薬品の承認状況や添付文書の改訂、ときおり噂となるオグサワ処方の解説などを投稿しています。
こちらも医療用医薬品の情報をキャッチしたい方はぜひ読んでもらいたいブログです。
産業薬剤師の視点
〈参考〉産業薬剤師の視点
医療系サイトの寄稿もしている産業薬剤師さんが運営するブログです。自身のお薬服用体験記事や日焼け止めの塗り方の手順などから、日常生活にまつわる小ネタまで幅広いジャンルの記事を投稿されています。
薬剤師だけでなく一般の方にも役立つ知識が満載です。
お薬Q&A ~Fizz Drug Information~
〈参考〉お薬Q&A ~Fizz Drug Information~
こちらのブログは、「お薬の比較と使い分け100」という本を出版している児島 悠史さんによるブログです。文献を使って集めた正しい情報をわかりやすく説明されています。
一般の方向けというよりは薬剤師向けのブログと言えるでしょう。
「これとこのお薬の違いってなんだろう?」がこのブログでいろいろと解決できますよ。
[amazonjs asin=”4758109397″ locale=”JP” title=”薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100″]外科医の視点
参考:外科医の視点
外科医の方が自ら運営されているブログです。400記事以上のブログが投稿されているのですが、中でもぜひ読んでおきたいのが「患者向け医療情報サイト総まとめ|病気になったらググる前に見てください」の記事です。
決してお薬の専門サイトではないのですが、信用できる医療情報が書いてあるサイトを運営者の医師が厳選して紹介してくれています。疾患について調べ物をしたいとき、検索しても思うような情報を得られないことはありませんか?
こちらの記事には「この疾患について調べたいならここのサイトを見ると間違いない」というのがすべての科目にわたって紹介されているので、ブックマークしておくと必ず役立つことでしょう。
こころみ医学
参考:こころみ医学
薬剤師ではなく医師が執筆されているブログですが、精神科系のお薬の勉強をしたいなら、こころみ医学がとてもオススメです。
いくつも種類がある抗うつ剤やSSRIなどの違いを専門書籍に引けを取らない詳しさで解説されています。
どのような特徴があって、どういう副作用があるのかはもちろん、他の同種同効薬との比較もばっちり記載されているので、精神科系の薬を調べたいときはまず見ておきたいサイトです。
参考:【精神科医が解説】ジェイゾロフト(セルトラリン)の効果と副作用 | こころみ医学
ここまでわかりやすくまとめてくれているブログはなかなかありません。
人間関係や職場の悩み、転職先相談などシビアな内容であれば転職サイトのエージェントという選択肢も
これまで紹介してきたコミュニティーサイトやブログなどは、あくまでも薬剤師の仕事内容や医薬品など日常業務に関わるような情報を交換する場でした。
しかし中には周りに相談しにくいような人間関係や職場の悩みを抱えているかたもいるでしょう。悩みが多すぎて転職したいと考えることもありますよね。このようなシビアな悩みを相談できる場所も知っておきたいですよね。
そういうときは転職サイトのエージェントに悩みを相談する手もありますよ。エージェントは薬剤師の悩み解決にぴったりな職場を見つけ出すプロです。
何人もの薬剤師の相談に乗って来た経験があるのできっと最良のアドバイスをしてくれることでしょう。多くの転職サイトが存在しますが、悩みの相談はマイナビ薬剤師が1番しやすいでしょう。
他の転職サイトとは違い面談に力を入れているので、エージェントと直接会って悩みを相談できます。
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まとめ
薬剤師は勉強してナンボと言いますが、勉強するためにはよい研修やセミナーなどの情報を漏れなくキャッチしていくことが最低限必要です。
今回はそんな情報収集に役立つサイトをご紹介していきました。これらのサイトをうまく使って薬剤師同士の情報交換の場を広げていきましょう。
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